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[インタビュー]2026.6.20

「相手がご馳走に見える」池上いつ己。飢えた挑戦者の覚悟

「相手がご馳走に見える」池上いつ己。飢えた挑戦者の覚悟

池上いつ己(22=八王子中屋)

 日本ユース・スーパーフェザー級王座決定戦に挑む池上いつ己(22=八王子中屋)が、静かに闘志を燃やしている。7月12日(日)、大阪・176BOXで開催される「BENKEI FIGHT vol.11」のセミファイナルで、OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級13位の丸元大五郎(23=大成)と拳を交える。

 同世代の仲間たちが次々と上へ進む中、池上は4回戦、6回戦で壁にぶつかりながらも、歩みを止めなかった。やっと巡ってきたタイトル挑戦のチャンス。「このまま終わったら何もない」という危機感と、応援してくれる人たちに格好いい姿を見せたいという思いを胸に、大阪決戦へ向かう。

 「勝ち筋しか見えていません!」

 独特の言い回しと飾らない言葉の裏には、自分自身を変えたいという強い執念が滲んでいた。


■日本ユース王座戦が決まりました。
池上 元々、決まればいいなと思っていたので、話を聞いた時はうれしかったです。やっとチャンスが回ってきたなと思います。

■丸元選手の印象を教えてください。
池上 あまり見ていないのですが、身長が高くてパンチが強いんだろうなというくらいです。しかし、プロでの経験値は絶対に自分の上なので、粘り強さをいかしてジワジワいきたい。長いラウンドを経験しているのも強みです。

■丸元選手は、4戦全勝(4KO)でここを獲って先に進みたいはずです。
池上 申し訳ないですが、そうはさせません。

■6月に日本ユース・スーパーライト級王座に挑戦する鈴木龍選手(元気)とよくスパーリングをしているということですが。
池上 はい。4回戦時代からずっとさせてもらっています。同じタイミングで決まったので、一緒に獲ってご飯に行く約束をしています。龍君とは戦友ですね。

■ボクシングを始めたキッカケを教えてください。
池上 小学校の時の先生が大嫌いでした。毎日、怒られていたので、すごくストレスが溜まっていたのです。だけど、殴るわけにはいかないですし。母の後輩が輪島ジムのトレーナーをしていたこともあり、「ボクシングをやってみたら?」と勧められて。当時、体格も良かったので見学に行きました。ストレス解消です。

■体格が良いとは?
池上 小学校6年で170cm近くありました。しかし、そこから身長が止まってしまったのですが。当時の写真を見ると、同級生との体格差がすごかったです。体験に行った時に、遠くて小学生の自分では通えないので、近所の八王子中屋ジムに入門しました。

■プロボクサーになろうと思ったのは?
池上 中学2〜3年生の頃にはプロになりたいなと思っていました。ジムの先輩である淵上誠さんに可愛がってもらっていました。西田光さんに負けた試合を見に行ったのですが、子どもながらにめちゃくちゃ格好良かったのです。「負けたのにこんなに格好良いんだ!」と感動したのを覚えています。アマチュアは高校で1戦だけして、プロになりました。

■順風満帆なキャリアとはいかない中、どのような気持ちでここまで来たのでしょうか?
池上 同じ時期にボクシングを始めたのが尽君(佐々木尽)や龍吾君(牛島龍吾)なので、すぐに上にいっている中、自分は4回戦や6回戦で躓いていたので、パッとしないなと思っていました。やっと少し近づけるチャンスが来ました。応援してくれている人や支えてくれている家族に格好いい姿を見せたい。少しでも自慢してもらえるような選手になりたい。このまま終わったら何も残らない。

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