試合日程 | 試合結果 | 動画ニュース | ランキング | 選手検索 |
数多くの激戦が繰り広げられてきた愛知・刈谷あいおいホールで21日、「株式会社サンコー presents KNOCK OUT BOXING vol.7×KARIYA BATLLE VOL.2」が開催され、メインイベントでは、56.0kg契約8回戦で、三輪珠輝(28=名古屋大橋)と高橋烈(27=KG大和)が対決した。
試合が動いたのは2回、高橋が左、右とフックの連打で切り込んだタイミングに三輪が右フックを合わせて、ダウンを奪った。立ち上がった高橋は、冷静に追撃を回避、その後は、三輪を中に入れさせず、時折りスイッチしてサウスポーの構えから左ストレートを出して、距離を保ちながら、変則的な動きで試合巧者ぶりを披露。ジャッジ3人の支持を集めて、逆転勝利を掴んだ。
試合後、片渕剛太会長は、「あの右フックと左フックを気をつけるように言っていたのに、もらってしまった。あれだけ警戒していたのに当てられたんだから、よっぽど(三輪は)得意なんでしょうね」と、三輪の右フックに舌を巻いた。
バンデージをカットしながら、控え室で苦笑いした高橋は「右フックを警戒していたのに、(自分の打った)合間に打たれました」と、2ラウンドにダウンを奪われたシーンを振り返った。
今後は「もっと上手くなって、勝てるようになりたい」と、笑顔が弾けたが、片渕会長は「ランカーにはまだ早いね」と、警戒していたフックでダウンを奪われたことにチクリ。それでも、ダウン以降の戦い方には及第点を与えた。
今回が初の8回戦のリングだった高橋は、「初めての8ラウンドにビビってました」と体力面に不安を抱えながら、リングに上がったことを明かしたが、アウェイ戦で自信を持ったようにも見てとれた。
一方、序盤にダウンを奪って、ペースを掴んだかに見えた三輪だったが、試合後、「削っていきたかったけど、いけなかった」と、ボディやジャブで相手にダメージを与えていく予定だったが、踏み込めなかったことを悔やんだ。高橋陣営からも高い評価を得た、ダウンを奪った右フックに関しては「右は自然に出た」と、普段の練習通りの動きだったとした。
大橋弘政会長は、「せっかくダウンを奪ったのに、あの相手には、自分から距離を潰していかないと勝てないですね。判定の結果には、不満はないです」と、試合巧者の高橋を称えた。