奄美の狂拳! 夢は島でのタイトルマッチ!

　鹿児島県奄美大島出身のA級ボクサー伊集院嵐(いじゅういん・らん/26=KWORLD3)が30日、大阪・阿倍野区民センターで開催された「弁慶ファイトvol.2」スーパーフェザー級8回戦で室田拡夢(28=進光)と対戦した。

　伊集院の目標は、奄美大島初のチャンピオンになること。亀田興毅ファウンダーは、「奄美大島でタイトルマッチができたらすごいことだし、地域活性化になる。これからも勝ち進んでほしい」と伊集院の活躍に期待した。

　序盤は、伊集院が得意のジャブを決めて主導権を支配。室田は被弾しながらも、ジリジリと前に出た。5回になると、室田がワイルドな攻撃で反撃。ロープに詰められた伊集院だったが、気持ちで引かず左フックで迎え撃った。最終8回、両者とも最後の力を振り絞り打ち合った。

　4連勝を飾った伊集院は、「相手が想像以上にタフだったが、自分も思っていた以上に打ち合えるんだと思った。前に出る練習が後半に活きた。課題も見えた試合だった」と冷静に振り返った。

　元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎に憧れて、18歳で奄美大島から出てきた伊集院は、「まずは、スーパーフェザー級で日本ランカーを目指す。そして、チャンピオンになる!」と目を輝かせた。

　一方、後半猛追したが敗れた室田は、「ジャブがモーションがなくて、見えづらかった。しかし、途中から体力が落ちてきたのがわかった。悔しいですね」と唇を噛み締めた。