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米国・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで30日(日本時間31日)、PBCがアマゾン・プライムとタッグを組む初興行が開催される。
5大世界戦となった米国アマプラ初興行の前日計量が29日に行われ、メインイベントにはWBO(世界ボクシング機構)スーパーウェルター級タイトル戦・WBC同級王座決定戦の2冠王座統一戦がセットされた。WBO王者ティム・チュー(29=豪)が、元WBC世界同級暫定王者セバスチャン・フンドラ(26=米)を相手に、3度目の防衛戦を行う。
スーパーウェルター級リミット69.8kgに対して、両選手ともに500gアンダーの69.3kgでクリアした。
当初チューの挑戦者は、元ウェルター級統一王者キース・サーマン(35=米)が決まっていたが、サーマンが上腕二頭筋を痛めたため、代役に抜擢されたのが、同興行の別の試合に組み込まれていたフンドラだった。
王者チューは、昨年3月にトニー・ハリソン(33=米)から9回KO勝利を挙げて、暫定王座ながらも世界初載冠。その後、正規王座に昇格し、2度の防衛に成功した。
対するフンドラは、昨年4月にブライアン・メンドーサ(30=米)に、まさかの7回KO負けで暫定王座を奪われた。その再起戦が2冠王座統一戦の舞台となった。
セミに抜擢されたWBAスーパーライト級正規タイトルマッチは、リミット63.5kgを正規王者ロランド・ロメロ(28=米)が200g少ない63.3kgでクリア。挑戦者イザック・クルス(26=メキシコ)は、100gアンダーの63.4kgで秤を降りた。
ロメロは、昨年5月に行われたイスマエル・バローズ(41=ベネズエラ)との王座決定戦では、物議を醸す9回TKO勝利で、かろうじて王座に返り咲いた。一方のクルスは、階級を上げて2021年12月のジャーボンテ・デイビス(29=米)に挑戦し、判定で敗れて以来の世界再挑戦となる。
WBA世界ミドル級タイトルマッチは、リミット72.5kgを王者エディスランディ・ララ(40=キューバ)が、100gアンダーの72.4kgでクリア。指名挑戦者のマイケル・ザラファ(32=豪)は、600g少ない71.9kgでパスした。
ララにとっては2度目の防衛戦、ザラファはこれが世界初挑戦で、米国デビュー戦ともなる。
WBC世界フライ級タイトルマッチ「王者フリオ・セザール・マルチネス(29=メキシコ)vsWBC同級14位アンジェリーノ・コルドバ(28=ベネズエラ)」。同級リミット50.8kgをマルチネスは200g、コルドバは100gアンダーでパスした。
昨年12月のShowtimeラスト興行で組まれていた対戦カードだったが、マルチネスがビザの問題で試合は延期となっていた。
WBC世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦の計量は、同級リミット69.8kgを元同級暫定王者ブライアン・メンドーサ(30=米)は、400gアンダーの69.4kgでクリア。同級2位のセルヒー・ボハチュック(28=ウクライナ)は、600g少ない69.2kgで秤を降りた。