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[リモート記者会見]2021.4.15

京口紘人! WBO王者との王座統一戦を希望

 WBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(27=ワタナベ)が15日、都内の所属ジムで練習前にリモート取材に応じた。
 京口は、3月13日(日本時間14日)に米国テキサス州ダラス・アメリカン・エアラインズセンターで同級10位のアクセル・アラルゴン・ベガ(20=メキシコ)に5回TKO勝ちし、3度目の防衛に成功した。
 英国プロモート大手のマッチルーム社と契約している京口だが、対抗王者のWBO(世界ボクシング機構)同級王者のエルウィン・ソト(24=メキシコ)も日本時間10日に同社と契約した。
 マッチルーム社のエディ・ハーンプロモーターは、京口とソトの写真を並べたSNSを投稿していて王座統一戦に前向きな姿勢だ。京口も「(王座統一戦が)より現実的になった。自分自身、WBOのベルトは巻いたことがないので興味がある。年内に実現する可能性もあると思う」とビッグマッチに乗り気のようだ。
対人練習も再開
 すでに練習を再開している京口は、3月8日〜12日に沖縄県宮古島で行われた走り込み合宿に帯同し、同門のWBOアジアパシフィック・ミニマム級王者の重岡銀次朗(21)らと「スイッチを入れる意味で」と軽めのメニューを消化した。対人練習は本日から再開する。
「米国での試合は良い経験になった」
 京口は「前戦はこれまでとは違ったボクシングができたので、そこを突き詰めていきたい。攻守の引き出しを増やしていきたい」と語った。これまでは頭を振りながらプレスをかけてファイター寄りの戦い方だったが、前回はポジションを意識しながらジャブとブロッキングを駆使して中間距離での攻防ができたことを収穫にあげた。
 「ビッグマッチが実現できる環境に身を置けているので、今は視野が広がった。米国で試合ができたのは自分にとって良い経験」とボクシング人生の分岐点となる一戦を振り返った。
試合後は父を見舞った
 試合後は、2週間の自主隔離を経て、地元の大阪に帰り家族とつかの間の休息を楽しんだ。父・寛さん(53)は食道がんが判明したが3月15日に手術を受けて成功した。
 「試合に勝って父に向けてエールを送りたかった」と試合前の心境を振り返った京口は「父も勝利を喜んでくれた。まだまだ油断もできないし完治したわけではないが、しっかり回復してほしい」と願った。
米国でビッグマッチへ!
 4月24日(土)には、大阪でWBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王者の寺地拳四朗(29=BMB)が同級1位の久田哲也(36=ハラダ)を迎えて8度目の防衛戦に臨む。「WBCのベルトも巻いたことがないし、久田選手と対戦経験があるのでいろいろな見方があるが、あまり興味がない」とこちらは消極的なようだ。当日は所用があり現地での観戦もしない。
 年内は2試合を希望している京口は「国内で試合をしてほしいという声も聞くが、このような情勢なので難しい」。「米国で試合をしていきたい気持ちがある」とさらなる飛躍を誓った。

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