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[試合後談話]2025.12.14

山口では予想の出来ない結果が連続

山口では予想の出来ない結果が連続

 宇部ボクシング&フィットネススクール主催の「Yoshinaga Holdings Presents BOX-6」が14日、宇部市ココランドで開催され、全9試合で熱い試合が繰り広げられた。

 セミファイナルのバンタム級6回戦では、同日に出場した元OPBF東洋太平洋女子ミニマム級王者の廣本江瑠香(25=廣本江瑠香)の実の兄である元日本ランカーの廣本彩刀(28=角海老宝石)と、長井京志朗(22=宇部)が闘志を全開にしたファイトを展開。

 メインイベントでは、酒井大成(29=宇部)が矢野乃莉守(31=花形)を迎えて火花を散らした。激闘となったが、結末は予想の出来ない結果となった。
激闘の末のドローコール
 セミファイナルは、開始からジャブで距離を支配した廣本が元ランカーの力を見せる立ち上がりを見せたが、長井もそこに対応すると、出入りのスピードを活かして、一撃離脱のファイトスタイルでペースを挽回。廣本の左フックが打ち抜いたかと思えば、長井の右ストレートも一閃。互いに意地の打ち合いで、シーソーゲームを繰り広げた。一進一退の攻防に会場が沸き上がる中で、試合終了のゴング。互いにKOを狙って揺れ動いたポイントの採点結果は、ドローが言い渡された。
「倒すつもりだったが」

 廣本は「試合中はアウェーを意識しすぎていた。負けていると思って最終ラウンドは倒すつもりで行きました」と振り返ると、「試合間隔が空いてしまい、上手くアジャストしきれなかった。怪我で試合ができなかったところもあったが、阿部弘幸トレーナーに替わって、コミュニケーションも取れて練習に励むことができた。」と続けた。
 
 復帰した理由に触れると「もうボクシングをやりたくないと思っていたけど、同門の龍王選手(龍王=角海老宝石)から『もう一回やろう』と声をかけてもらって練習に復帰した」と説明。

 「今日の試合は自信にはならなかった。これでは上には行けないとも感じた。余裕の内容で勝たなければならなかった」と肩を落とした。今後については、明確な言葉にはせず取材を終えた。

「悔いはない」

 一方、元日本ランカー相手に激闘を繰り広げた長井は、清々しい顔で試合を振り返った「元ランカーで経験の豊富さを感じた。ジャブの差し合いで勝てないと感じた。上手かった」と話すと「3回からはファイトスタイルを一気に変えて立ち向かった。ランカーであろうが、格上であろうがどんどん来い、という思いだった」と言葉を繋げた。

今回で引退を決意

 そして一拍置いて「今回の試合で引退を決めていた。消防士になるという目標を叶えて、来年からはその仕事に就く。そうなると、今までの体型や試合前の減量等はなかなか難しくなるし、中途半端なボクシングにはなりたくないと思いました」と告白。「悔しいけど、悔いはない。全力を出し切りました」と晴れやかな表情を見せた。

負傷ドロー
  メインイベントではジャブから右に繋げて距離を測った矢野に対し、酒井は頭を振って懐に入り込み、左フックを強振して応戦。続く2回、互いに距離感を掴む最中に、偶然のバッティングによって両者共に左目上を負傷。3回には矢野の傷が悪化し、続行不能の判断となった。

 試合後、矢野は「距離が見えてきて、これからというところで終わってしまった。申し訳ない」と反省の弁。そして「とにかく消化不良。また機会があれば」と切り上げ、傷の応急処置のために病院へ直行。対する酒井も、「とにかく悔しい。それだけです」と傷の様子を見つつ、言葉少なく会見を終えた。


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