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前WBC(世界ボクシング評議会)ミニマム級チャンピオンの重岡優大(ワタナベ)が22日、都内のワタナベジムで会見を開き、8月24日(土)に開催される「LUSHBOMU Feat. 3150 FIGHT」のセミファイナルにて、WBO世界ミニマム級12位のサミュエル・サルバ(27=比)を相手に、48.6kg契約10回戦で再起することを発表した。
会見の席で優大は「前回の試合で自分の弱さを知った。ショックを受けましたけど、周りの応援してくれる人たちのおかげで立ち直れた。弟の銀次朗も頑張ってるし、結構落ち込んでたんですけど、弟から『お兄ちゃんいてくれないと、(ボクシングは)続けたくない』と言われて、心が動いた」と、周囲のサポートに感謝した。
世界ランカーを相手に再起戦をすることに関しては「候補は何人かいて、一番強い選手を選んだ。やりごたえのある、一番険しい道を選んだ。次の試合で、復帰したところを見せて、今でも強いんだと証明できたらと思う」と、再起戦の候補者の中から一番強いと目される相手を選んだ理由を述べた。
階級を上げる話もなくはないが、「いつかリベンジしたいので、それができないうちに上げられない。まだこの階級でやれることがある。試練の一つ。この階級を制覇しないと次にいけない」とし、弟の銀次朗と4団体を2人で統一することを目標にしていたことも、ミニマム級に留まることの理由に挙げた。
同席した町田主計トレーナーも、熊本帰省から東京に戻ってきた前チャンピオンとの再会を「いつもの優大の顔が見れたので、また頑張ろうと話して、4月後半から動き出した。別の(候補の)選手の方がやり易いが、練習でも優大らしさが出る」と振り返った。対戦するサルバに関して「体つきもしっかりして、パンチもある。いい相手だと思う」と気を引き締めた。
対戦相手に関して、亀田興毅ファウンダーも、「世界戦の防衛戦でやるような相手」と評価し、「本人の覚悟があるのかな。ここをクリアしたら、次は世界戦。年内に返り咲きの舞台を用意したい。次に繋がる試合をして、次に向けてもらいたい」と背中を押した。
渡辺均会長は「(優大が)一番強い選手を選んだので、躊躇した。敗戦から二、三か月後でも、気持ちが折れてないと思った。次に繋げてもらいたい。強い相手を選んだので頼もしいと思った」と目を細めた。
前回の試合に関して「冷静さを失った。1ラウンドにパニックになって、流れを持っていかれて負けた。雑だったので、そこをつかれた」と振り返り、「自分のボクシングには、穴があるので埋めていって、一歩ずつレベルアップして行きたい」と述べ、試合の主導権を握ることと、隙のないボクシングをすることを改善点に挙げた。
世界チャンピオンを目指した時と、チャンピオン返り咲きを目指す今を比較した優大は「(世界を目指した)あの時よりも、今の方が強くなりたいという気持ちは強い」と、胸の内を明かし、無駄なプライドを捨てて、最強のみを目指すことを誓った。