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IBF(国際ボクシング連盟)世界ライトフライ級王座決定戦が19日、東京・大田区総合体育館で開催された「NTTドコモ presents Lemino BOXING」で行われ、クリスチャン・アラネタ(30=比)とタノンサック・シムシー(25=グリーンツダ/タイ)が激闘を繰り広げた。

軽量級アジア屈指の剛腕対決は、アラネタのカウンターで試合が動いた。3回にダウンしたタノンサックだったが、立ち上がって、積極的に距離を詰めて右ストレートを狙った。序盤のダウンが互いにカウンターを警戒させた。それでも、徐々にポイントを重ねたタノンサックが逆転判定勝利を収めて、初戴冠を果たした。

試合後、会見場に現れたタノンサックは、時折言葉を詰まらせながらも穏やかな表情で「試合に勝てて、チャンピオンになれたことを誇りに思います。名前をコールされて、私の手が上がり、本当に嬉しかったです。2日前に亡くなった祖母に、この勝利を捧げたい」と、喜びと祖母への思いを語った。

試合については「ダウンを奪われたのは、自分のミス。でも、そこからは集中力を高めて、挫けず、常に次のラウンドのことだけを考えて、試合を進めました」と、終始気持ちを切らさず戦ったと振り返った。

プームトレーナーも「本石会長と“世界チャンピオンを育てよう”って約束したのが11年前。やっと叶いました。ほんまに嬉しいです。みんな、ありがとう」と、最高の笑顔でタノンサックを労った。

本石昌也会長は「コールされた瞬間は、何が起こったかわからなかったが、タノンサックとプームが喜んでいるのを見て、ようやく勝利を実感しました。ポイントは取れていると思ったけど、相手のパンチも強力で、どっちが勝ってもおかしくなく、採点結果は不安だった。会長になって11年、ようやく世界チャンピオンが生まれました。タノンサックが諦めずに頑張ってくれた結果。今日が最良の日です」と試合を振り返り、選手と関係者のサポートに感謝の気持ちを述べ、喜びの気持ちを溢れさせた。