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[インタビュー]2025.1.15

井上尚弥に挑戦するキム・イェジュンを直撃!

キム・イェジュン(32=韓国)

 井上尚弥(31=大橋)とキム・イェジュン(32=韓国)によるスーパーバンタム級世界4団体タイトルマッチを、試合当日の1月24日(金)にライブ配信する予定のdocomoの映像配信プラットフォーム「Lemino」の取材陣が15日、韓国で行われた挑戦者キムの公開練習に駆けつけた。ロングインタビューにも応じたキムからは、緊急登板となったビッグマッチへの熱い気持ちが伝わってきた。

20歳からボクシングを始めた

 19歳まで児童養護施設で育ったキムは、20歳で施設を退所した後、運転手の仕事で生計を立てる一方で、ボクシングを始めた。キムは当時を「人生を一度変えてみようと思って始めたのもあるし、そう変えるのに一番いいスポーツがボクシングだと。何も必要ないじゃないですか。ボクシングは一切お金、後ろ盾など必要なくて、ただ私一人で二つの拳で戦 って、全部勝てばいいスポーツだから、それだけは自信があったので、それで始めた」と振り返った。

リラックスした様子

 急きょ井上尚弥に挑戦が決まったことについて、アンダーカードに出場することで打診があったとのことで「減量をする程度の練習を始めていた」と明かした。

 インタビュー中、「井上を練習相手にしてきた」と独特の言い回しで、世界2階級4団体統一王者を手本にトレーニングを積んできたことを明かし、「井上選手についていくことは、できませんでした。 練習では(スピードに)ついていけなかったし、テンポに合わせなければならないので、他の付随的な訓練をたくさんしなければならなくなり、私を強くしてくれました。毎日走って、毎日ウエイトトレーニングをしなければならないし、精神も常に強くいなければならなかった。また、そういう状態でなければ、普段のトレーニングの時、井上選手のテンポに合わせることができなかった」と続けた。その上で、「(井上尚弥に)だんだん近づいてきました。やればやるほどだんだん近づいてきて、 もうほとんど追いつけたけど、とうとうやる(対決する)ことになりましたね。 実はほとんど追いつけたと思います。 完全に追いつけたわけではなく、ほとんど追いつけたと思うので、戦略的に狙っていくつもりです。元々の私は、井上さんに耐えられるレベルではありませんので、そこは戦略を加えようと思います。戦略を加えると、そこはまた別のゲームが現れるので、ちょっと期待してもいいと思います」と、さらなる成長に自信を示した。

スイッチボクサー

 チャンピオン不在が15年続く韓国ボクシング界だが、「今置かれているこの状況で、何か背負う荷物があるとは思っていません。そう考えながら、運動はしませんでした。でも、みんな応援してくれるから、 もっと上手くなりたいです。そんなに大きく考えたことはありません。私対井上だと思っているので、むしろ負担はないと思います」と目の前の試合に集中している。

日本人は得意!

 キムは、対日本人戦の戦績を7戦7勝と得意としているが、このことに関して、「日本の選手たちが持っている基本技に対して、私のスタイルの相性がいいのです。日本選手に対する印象は少し簡単で、崩しやすいスタイルです」と印象を述べた。ただ、井上に関しては、「気持ちはちょっと違います。井上選手は簡単なスタイルですが、そこに最高の頂点にいるので違いますよね。でも井上選手も日本の選手の特性を持っているのは事実。それを知っているので自信があります」と称えながらも自信はあるようだ。

サム・グッドマンよりは面白い試合をする!
 日本のファンへのメッセージからも、キム・イェジュンの自信は伝わってくる。「日本のファンの皆様、私はキム·イェジュンと申します。急に試合をすることになったんですが、だからといって、あまり試合が面白くないのではないかと心配せずに、サム・グッドマン選手よりは、はるかに期待してもいいです。日本選手に対する私の記録や私の心構えはすでに証明されているので、楽しい試合を期待してもいいと思います。よろしくお願いします」。

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