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日本アトム級王座決定戦の前日計量が29日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)本部事務局で行われ、同級1位の狩野ほのか(28=世田谷オークラ)と同級2位のモンブランみき(30=一力)の両者が計量に臨んだ。
両者は、明日(30日)、後楽園ホールで開催される「Victoriva vol.11」で空位の王座を争う。
両者は、明日(30日)、後楽園ホールで開催される「Victoriva vol.11」で空位の王座を争う。
狩野ほのか(世田谷オークラ)45.9kg
昨年9月のWBOアジアパシフィック王座戦以来の再起戦で、再びベルト獲得のチャンスを掴んだ狩野は「相手は上の階級で戦っていたので、パワーがありそう。リカバリーして、さらに大きくなってくるのではないか」と警戒。その上で、「今回はしっかり自分のボクシングを貫く。明日はKO決着になるのではないか」と静かに闘志を燃やした。
モンブランみき(一力)46.2kg
これが3度目の日本タイトル挑戦のモンブランは「ワクワクしている」と決戦が待ち遠しい様子を見せた。前戦は、初回にダウンを奪ったが、中盤以降、失点し判定負けを喫した。「前回は気持ちで負けて、攻め切ることができなかった。今度こそ必ずベルトを獲る」と意気込んだ。
日本女子フライ級王座決定戦
日本女子フライ級王座決定戦、同級1位の佐山万里菜(35=ワタナベ)と同級2位の前田宝樹(19=姫路木下)の一戦も行われる。佐山は、フライ級リミットちょうどの50.8kg、前田は、200gアンダーの50.6kgでパスした。
「上手さではなく強さを見せる」
計量後に取材に応じた佐山は「相手はスピーディーで『攻撃は最大の防御』のような選手」と、拳を交える前田を分析。「相手の良さを消す」と自分のペースに引きずり込むつもりだ。
「今までやってきたことをすべてリングで出す。これまで2度タイトル戦で負けているが、この負けがあったからこそ強くなった。これまでの悔しさを喜びに変える」と悲願の王座奪取に覚悟を示した。
「今までやってきたことをすべてリングで出す。これまで2度タイトル戦で負けているが、この負けがあったからこそ強くなった。これまでの悔しさを喜びに変える」と悲願の王座奪取に覚悟を示した。
「明確に勝つ」
6戦目でタイトル初挑戦を迎える前田は「試合が決まってから、なかなか眠れなかった」とやや緊張した面持ちを見せたが、「明日は誰が見ても『前田が勝ったな』という内容を見せる」と拳を握りしめた。。
ジムの先輩で、IBF世界アトム級王者の岩川美花(39)から技術面などのアドバイスを受けた前田。ベルトを姫路に持ち帰るつもりだ。
ジムの先輩で、IBF世界アトム級王者の岩川美花(39)から技術面などのアドバイスを受けた前田。ベルトを姫路に持ち帰るつもりだ。