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WBOアジアパシフィック・日本ミドル級統一王者の国本陸(26=六島)と、挑戦者で日本同級1位の可兒栄樹(22=T&T)が31日、名古屋国際会議場で、アジア2冠タイトルマッチを行った。
試合後、囲み取材に応じた国本は「正直、なめてました。効いてるのは分かったので、倒せるのは確信していたので、細かいパンチを出していったら、ワンツーで効かせられました。でも、無理に倒そうとは思わず、9Rか10Rにバテてからいこうと思っていた」と試合を振り返った。
メンタル面に関しては、反省の弁も口をついた。「相手の方が研究していると思った。相手の方が勝ちたい気持ちが強かった。ハングリーな気持ちを思い出してやらないかん」。大きな賞金が懸かったトーナメントの開催が頓挫したことで、「(開催されてれば)外人とできるんで、モチベーションは上がってた。目の前の試合に集中せなあかん、と思いました」とメンタルの強化を誓った。今後に関しては、「竹迫司登(32=ワールドS)さんを目標に頑張りたい」とOPBF王者の名前を挙げた。
医務室でチェックを受ける可兒の目からは、大粒の涙が溢れ出た。囲み取材では、「前半は、スピードは自分の方が速いと思っていたので、アッパー、左フック、左ボディを狙っていた。ジャブにジャブを返して、フック系のパンチを警戒していたが、ストレートをもらってしまった。動きが遅く思えたので、チャンスと思っていったらもらった。完敗です」と悔しがった。
今後に関して、「チャンピオンになるまで、ボクシングはやめられない」と、切り出すと、「明日から就職初日だが……二足の草鞋では、チャンピオンになれないと思った。ボクシングを続けるか、就職するかを考えないといけない」と胸の内を明かし、「一番悔しいのは、支えてくれたチームのためにも、ベルトを取れなかったこと」とジムの仲間に感謝の気持ちを伝えた。