試合日程 | 試合結果 | 動画ニュース | ランキング | 選手検索 |
WBO世界ミニマム級新チャンピオン谷口将隆(27=ワタナベ)が15日、一夜明け会見を開いた。午前11時開始予定の会見のため、都内にあるワタナベジムには、大勢の記者が訪れ、チャンピオンを拍手で出迎えた。同ジム所属の男子選手としては5人目の世界チャンピオン。国内のボクシングジムとしては、歴代3位と聞かされた渡辺均会長は「目標にしてきたことですから、光栄です。40年やってますから、その時は来ると思ってました。でも、まだまだこれからです」と所属選手たちのさらなる飛躍に期待した。
予想より早く、2ラウンドには近づけたという谷口は「近づけたらこっちのもんと思ってましたが、追い込まれてからのメンデスは強かった。心が折れてくれると思ったが、盛り返してきた」と前チャンピオンの気迫を称えた。手応えを感じたのは5ラウンド。サークリングしながらジャブを突いた。途中、「引いたら呑まれる場面もあった」というが、勝ちを確信できたのは、11ラウンド。「メンデスの足がガクッときたのが見えて、目がピヨって、腹を打ったらハウーって言ったので、一気に行きました」と、勝負の瞬間を振り返った。会見に同席した伯耆淳トレーナーは「詰めるところで、詰められるようになった」と新チャンピオンの成長ぶりを代弁。渡辺会長は「これまでキャリアを詰むことができたから」と2度目の世界挑戦までに、日本、OPBF、世界初挑戦で喫した3つの黒星を成長の糧としたことを褒めた。
今後に関しては全くの白紙だが、今回は指名試合だったため、初防衛戦は選択試合となる。この日会見に同席したWBA世界スーパーチャンピオンの京口と「いつかは、地元関西でダブル世界戦をしたい」と大きな目標に目を輝かせたが、コロナ禍の影響もあって、世界戦など国際試合のマッチメークには慎重にならざるを得ない。今後に関しては「体重がきつくなるまでは、防衛を続けたいが、きつくなったら上げることも考えている」とした。
世界タイトル獲得の「勝利の勲章」は腫れあがった顔と血尿。祝電は、LINEが300人以上とインスタメッセージが100人以上の計400〜500人。「友達が増えました」と笑顔で感謝した。ボクシングモバイルからも、おめでとう!