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WBO(世界ボクシング機構)ミニマム級1位の谷口将隆(27=ワタナベ)が7日、オンラインで報道陣に練習を公開した。
谷口は、14日(火)に両国国技館で王者のウィルフレド・メンデス(24=プエルトリコ)に挑戦する。2度目の世界挑戦の谷口は、終始落ち着いた口調で決戦に向けて静かに闘志を燃やした。
谷口は、14日(火)に両国国技館で王者のウィルフレド・メンデス(24=プエルトリコ)に挑戦する。2度目の世界挑戦の谷口は、終始落ち着いた口調で決戦に向けて静かに闘志を燃やした。
メンタル面での成長を実感
2019年2月に当時のWBO王者のビッグ・サルダール(比国)に挑戦したが、この一戦が谷口を大きく変えた。「サルダール戦を経て『なぜ、こうなるんだろう?』と深く突き詰めるようになった」と話すと、「前回の世界戦は足に地がついていなかった。今回は落ち着いているが、余裕があるというわけではない。そのバランスがいい」と精神面での成長を強調した。
スパーリングは120ラウンドを消化
スパーリングは先週の4日(土)に打ち上げて、あとは減量と戦術の最終確認をするだけでリミットまで残り3.6sだという。プロ入り後、サウスポーとの対戦は、世界ランカーのデクスター・アリメント(比国※スイッチヒッター)以来、約5年2ヶ月ぶりとなる。それでも「最初は(サウスポーに)戸惑いがあったが今は慣れた。内容の濃い練習ができた」と、メンデス攻略に自信を示した。
「名前を覚えてもらう」
チケットはすべて完売でさらに注目度が上がっている。谷口は「ほとんどのお客さんが井上君(井上尚弥=大橋)の試合を見に来ている。自分のことを知らない人にも少しでも名前を覚えてもらえれば」と、存在感を出していくつもりだ。
絶好調で挑む
会見後にはシャドーボクシング、ミット打ち、サンドバック打ちを披露した。伯耆淳トレーナーが持つミットにジャブからキレ味鋭いワンツー、強弱をつけたコンビネーションを叩き込んだ。飛び込んでくるような左ストレートは画面越しにも威力を感じさせた。サンドバック打ちでは、左ストレートの感触を確かめるように打ち込んでいた。
「最後には自分が勝つ」
「相手のやりたいことをさせずに、嫌がるボクシングをする。挑戦者らしくアグレッシブに攻めていく。内容にはこだわらない。最後には自分の手が挙がる」と悲願のベルト奪取に力を込めた。