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日本スーパーライト級タイトルマッチ、王者の藤田炎村(28=三迫)対同級6位の関根翔馬(37=ワタナベ)が12日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントとして行われた。
強打を誇る藤田が爆発したのか? それとも、キャリア13年目で初のタイトルマッチの舞台に上がった関根がアップセットを起こしたのかーー。
強打を誇る藤田が爆発したのか? それとも、キャリア13年目で初のタイトルマッチの舞台に上がった関根がアップセットを起こしたのかーー。
藤田炎村(三迫)がV2に成功
ベルト奪取に闘志を燃やす関根が、右フックから積極的な攻撃を繰り広げるが、藤田は冷静に対応するとジャブをヒット。関根は、ヒッティングで右目上をカットしつつ被弾しながらも、ジリジリと距離を詰めて肉薄したが、藤田はジャブを軸にペースを維持。3回、藤田は左フックから右をフォローしてダウンを演出。4回、藤田はサウスポーにチェンジすると、右フックで痛烈なダウンを奪い、パンチをまとめてフィニッシュした。
「小原さんの意志を引き継ぐ」
2度目の王座防衛に成功した藤田は、リング上でマイクを握ると、「このベルトは10年前に小原さんが持っていたもの。これから意志を引き継いでいきたい」と12月9日(土)に引退を発表した先輩の小原佳太(37=三迫)が果たせなかった世界王者を目指すとした。さらに、12月17日(日)に神戸で日本ライトフライ級王座に挑む川満俊輝(28=三迫)に勝利のバトンをつなげた。
年内にリクルート社を退職
早稲田大学卒業後にリクルート社に入社し、営業マンとしての顔を持つ藤田だが「このままでは世界を口にすることはできない。自分に革命を起こさないといけない。勇気を振り絞って、24時間ボクシングに専念していく」と、年内に退職することを明かした。
年内にリクルート社を退職
早稲田大学卒業後にリクルート社に入社し、営業マンとしての顔を持つ藤田だが「このままでは世界を口にすることはできない。自分に革命を起こさないといけない。勇気を振り絞って、24時間ボクシングに専念していく」と、年内に退職することを明かした。
「ボクシングの幅を見せたかったが…」
試合後、囲み取材に応じた藤田は「今日はどんな相手でも、相手の土俵でも強さを示してきた吉野さん(吉野修一郎)のような戦い方をしたかったが…。不甲斐ない試合をしてしまった。ジャブが当たるので、これで倒そうとしてしまった。パワーで上回っているのは当たり前で、それ以外の部分で上回りたかった」と圧勝にも反省の弁を述べた。
コンビを組む椎野大輝トレーナーは「力づくで倒そうと力んでいた。変化に乏しかった」と課題を挙げた。
三迫貴志会長は「防衛できたのは良かったが、本人がやりたいことができなかったので70点」と話したが、「今年はタイトルを獲って3試合できた。今回の試合が今後に向けてのキャリアになる」と収穫を口にした。
チャンピオンカーニバルで李健太(帝拳)を迎え撃つ
次戦は、チャンピオンカーニバルで同級1位の李健太(27=帝拳)を迎え撃つ。藤田は「今日の内容では穴があると思われたはず。残りの時間で修正していく」と語った。
コンビを組む椎野大輝トレーナーは「力づくで倒そうと力んでいた。変化に乏しかった」と課題を挙げた。
三迫貴志会長は「防衛できたのは良かったが、本人がやりたいことができなかったので70点」と話したが、「今年はタイトルを獲って3試合できた。今回の試合が今後に向けてのキャリアになる」と収穫を口にした。
チャンピオンカーニバルで李健太(帝拳)を迎え撃つ
次戦は、チャンピオンカーニバルで同級1位の李健太(27=帝拳)を迎え撃つ。藤田は「今日の内容では穴があると思われたはず。残りの時間で修正していく」と語った。
「力は出し切った」
一方、最後まで気持ちの強さを見せた関根は「ジャブでもパンチがあったが、連打でもらわなければ大丈夫だと思った。効いているように見えたので深追いしたが、ガードが緩んだところに右フックをもらってしまった。一番警戒していたパンチだったのだが…。効いているように見えたが、実際は誘っていたのかもしれない。パンチだけでなく駆け引きも上手かった」とチャンピオンの強さを認めた。
ようやくたどり着いた夢の舞台に「自分のためにたくさんの人が集まって応援してくれた。これまでのボクシング人生が報われた気がする」と話すと涙で頬を濡らした。それでも「今あるものはすべて出し切れた」と最後は清々しい表情を見せた。
ようやくたどり着いた夢の舞台に「自分のためにたくさんの人が集まって応援してくれた。これまでのボクシング人生が報われた気がする」と話すと涙で頬を濡らした。それでも「今あるものはすべて出し切れた」と最後は清々しい表情を見せた。
採点表