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日本スーパーライト級タイトルマッチの前日計量が11日、都内のJBC(日本ボクシングコミッション)事務局で行われた。最初に秤に上がったのは、チャンピオンで明日の試合が、自身2度目の王座防衛戦となる藤田炎村(28=三迫)。次いで、挑戦者で同級6位の関根翔馬(37=ワタナベ)の計量が行われた。
63.4kgとリミットまで100g残して計量をクリアした藤田は「前回より順調。夏はきつかった」と、減量も難なく終えることができたと強調。「絶対に勝たないといけない相手と言われているが、相手は自分の鏡写し。対戦相手は自分自身だと思ってやっている」と切り出し、「今回の自分は手強い。過去最強。いつも以上に覚悟は決まっている。今回の自分は、しぶとかった。人間臭かった。きつい練習を心を無にして、何回もやってきた。手強い自分に勝てたのが、自信につながっている。200km近く走った」と全く油断はない。それどころか、「周りは次の相手の話をすることもあったが、嫌な予感がしたので、タイトル挑戦の時よりもボクシングに時間を使った。2週間近く有給を使った」。
2度目の王座防衛戦となるが、「テーマは、心を無にすること」と話すと「作業に徹する。相手が仕掛けたことに対して、必要なことをやる。勝ちに一番近い道を探る。自分より背が低いので、バッティングに注意する」とチャンピオンの風格を漂わせた。
63.4kgで計量を終えた関根は「家で計った時に100gオーバーすることもあった」と少し不安を感じながら秤に上がったことを明かしたが、「今までの経験の中で一番良かった。気分も悪くない」と今回の減量を振り返った。
チャンピオン有利との声も少なくないが、「周りの声は気にしない、リングの上に上がるときは、二人きりなので、自分の得意とするものを活かせればいい」とタイトル初挑戦の大舞台に集中した。
明日対戦する藤田に関して「勢いもあるし、パンチもあるし、強打を武器にしているが、練習を含めて対応するためにやってきた。負けない」とキッパリ。「ミスした方が負ける」と気合を入れ直した。
日本タイトル戦に向けた準備として「自分の底上げ」に時間を費やした関根は、今回の挑戦を「デビュー13年、練習期間を合わせると20年。ボクシング人生の集大成です。一歩一歩やってきた結果、皆さんのおかげ、期待に応えたい」と気持ちを込めた。