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[試合後会見]2023.8.8

スーパーライト級! 倒し屋対決!

 日本スーパーライト級タイトルマッチが8日、後楽園ホールで開催される「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントで行われ、王者の藤田炎村(28=三迫)と同級1位の大野俊人(27=石川ジム立川)が強打をぶつけ合った。

 KO決着必至の一戦、藤田が初防衛を果たしたのか? それともタイトル初挑戦の大野がベルトを奪ったのかーー。
藤田炎村(三迫)TKO勝ち!
 チャンピオンの強さを存分に見せつけた藤田がV1に成功した。ジャブを飛ばす大野に対し、藤田はブロックで冷静に対応すると、右フックを叩きつけて先手を奪うことに成功。2回、ジャブから組み立てた藤田は、スイッチを織り交ぜながらボディ、顔面へと強打を打ち込んだ。勝負が決まったのは3回。藤田は右フックでバランスを崩させると、右フックを叩きつけて、ダウンを演出。再開後、連打でフィニッシュした。
「相手のパンチが見えた」
 控室に戻ってきた藤田は「初回は一発もパンチを出さずに落ち着いていこうと。予想以上に相手のパンチが見えた。ジャブの感触が良かったので、ダメージを与えていけば中盤までに仕留められると思った。ダウンを奪ったパンチは自然と出た」と会心のKO劇を振り返った。
椎野大輝トレーナーも合格点
 コンビを組む椎野大輝トレーナーは「試合前のリングチェックで緊張していたが、試合が始まったら落ち着いていた。メンタルが素晴らしい。パンチをもらわないことに越したことはないので、良い出来だったと思う」と合格点を与えた。
「明日も出勤します」
 三迫貴志会長は「毎回、ヒヤヒヤさせられるが、常に落ち着いていてこれまでの試合で一番良かった」と藤田の進化に目を細めると、「指名試合をクリアしたので、次は選択防衛戦。これからもどんどん試合をさせていきたい」と今後に期待を寄せた。

 リクルート社に勤務するサラリーマンボクサーの藤田は「明日も出社します」とさらりと話した。
「パンチをもらいすぎた」
 一方、タイトル獲得に失敗した大野は「最初からもっとガンガン攻めたら、展開が変わっていたかもしれないが、パンチをもらいすぎてしまった。ジャブが痛かった。効いていたので『最後は止められてしまったか』と。悔しいですね」と唇を噛んだ。

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