[試合後会見]2025.4.8
川満俊輝vs高見享介! 壮絶な打撃戦に後楽園ホールは大熱狂!

日本ライトフライ級タイトルマッチ、王者の川満俊輝(29=三迫)と同級1位の高見亨介(22=帝拳)が8日(火)、後楽園ホールで開催された「FUJI BOXING DIAMOND GLOVE」のメインイベントで対戦した。
若きチャレンジャーを迎え撃つ川満がベルトを守ったのか? それとも、9戦目でタイトル初挑戦の高見がチャンピオンに輝いたのか? 日本トリプルタイトルマッチのトリを務めた注目の一戦のゴングが打ち鳴らされた!
頭を振りながら左ボディを狙う川満に対し、高見は右ショート、左フックを好打。2回以降、高見は足を使いながらジャブを効果的に決めると、折を見て左フック、左ボディでダメージを与えた。プレスを強めた川満だが、高見は冷静に対応し、シャープな左を軸にペースを維持。前半終了時の公開採点でリードした高見は、6回に一気にスパート。手が出なくなった川満を見て、レフェリーが試合をストップした。
タイトル初挑戦で戴冠した高見は、「気持ちが折れることはなかったが、『これがチャンピオンの強さなんだ』と噛み締めながら戦った。キツいのを乗り越えて獲ったベルトは、価値がある」と笑顔を見せると、「大切な人との別れがあったが、良い報告ができる」と、今年1月1日に亡くなった帝拳ジムのマネージャー長野ハルさん、それとキッズ時代から切磋琢磨し、昨年3月に亡くなった坂間叶夢さんへの思いを語った。
浜田剛史帝拳ジム代表は、「パンチもほとんどもらっていないし、考えながら伸び伸びと戦っていた。世界戦がいつでもできる状態ではないか」と、高見のパフォーマンスを絶賛した。
帝拳ジムの本田明彦会長は、「久しぶりに素質があり、若くてスター性があるチャンピオンが誕生した。将来は間違いなく世界チャンピオンになる選手」と褒め称えた。
試合後、リング上で世界をアピールした高見は、「倒し切ったので少し偉そうなことを言ってもいいのかな」と胸の内を明かした。「減量がきついが、ライトフライ級で世界を狙う。早めに世界にいきたい。チャンスがある団体に挑戦したい」と言葉に力を込めた。
ライトフライ級に現れた若き世界チャンピオン候補の今後から目が離せない!
一方、王座を陥落した川満は「上(顔面)を狙い過ぎた。下、下!と横井さん(横井龍一トレーナー)に言われていたのにできなかった。不甲斐ない」と唇を噛み締めると、「スパーリングでは、強い選手とばかりやらせてもらったが、上手く距離を取る選手に苦手意識があって、克服できないまま今日を迎えてしまった」と肩を落とした。
「公開採点では(ポイントを)取られていたので、流れを変えないといけないと思ったが、パンチを受け続けてしまった。打ち合ってくれるだろうと思ってしまったのも自分の甘さだし、後半、打ち合いに持ち込めなかったことが自分の弱さ」と、長いまつ毛を濡らして俯いた。
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