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米国・カリフォルニア州カーソンのディニティ・ヘルス・スポーツ・パークで15日(日本時間16日)、PBC(プレミアム・ボクシング・チャンピオンズ)がWBC(世界ボクシング評議会)&WBA(世界ボクシング協会)正規スーパーバンタム級王統一戦を開催。WBC王者ルイス・ネリ(26=メキシコ)と、WBA正規王者ブランドン・フィゲロア(24=米)が互いのベルトをかけて激しい打撃戦を繰り広げた。
セミファイナルには、前WBAスーパー&IBF(国際ボクシング連盟)スーパーバンタム級統一王者ダニエル・ローマン(31=米)が、WBO同級7位のリカルド・エスピノサ・フランコ(23=メキシコ)を相手に、再起2戦目となるスーパーバンタム級10回戦のリングに立った。
注目のスーパーバンタム級王座統一戦はエバーラストのグローブを着けるWBA正規王者フィゲロアがスイッチを繰り返し仕掛けると、ウィニングのグローブを選択したWBC王者ネリも重い左右のフックで対抗するという序盤戦。プレッシャーをかけて近距離戦に持ち込むフィゲロアは打たれるも前に出て、ネリのボディと顎を狙っていった。5回に突入すると、ネリは足を使いしつこいフィゲロアを捌きにかかる。続く6回もネリがフットワークを見せる中で、フィゲロアが徐々にボディを効かせ、ネリ自身もパワーパンチを打ちすぎ自ら消耗をし始めた。すると迎えた7回、フィゲロアが手数と有効打でネリを押し込み、サウスポースタイルからの左ボディアッパーが決めてネリからダウンを奪う。キャンバスに膝を着き、倒れ込むとそのまま10カウントで試合終了。フィゲロアがインファイトで2冠統一を果たした。
試合後、WBO同級王者ステファン・フルトン(26=米)がリングに上がり、3冠統一戦の機運を高めると、それに応じたフィゲロアの戦績は23戦22勝(17KO)1分。序盤から破壊力のあるパンチを打ち込むも、消耗し初黒星を喫したネリの戦績は32戦31勝(24KO)1敗とした。
試合開始から打ちに出たエスピノサに対して、ローマンも応戦すると会場は早くもヒートアップ。序盤にどんどんとプレッシャーをかけていくエスピノサに、ローマンは右を合わせて対抗していった。中盤に入ると運動量の減ってきたエスピノサに対して、右ストレートを中心とするカウンターで確実にダメージを与えるローマン。終盤の8回には左右カウンターの嵐でエスピノサの顔面を赤く腫れ上がらせた。9回開始前にはエスピノサにドクターチェックが入るも再開、最終10回まで距離を掴んだローマンが精度の高いカウンターを打ち続けて終了。3-0(97-93、98-92×2)の判定によりローマンが再起2連勝を飾った。
前戦でWBCスーパーバンタム級挑戦権も保持するローマンの戦績は33戦29勝(10KO)3敗1分。善戦するも敗れたエスピノサは29戦25勝(21KO)4敗とした。