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日本ライト級挑戦者決定戦が30日、後楽園ホールで開催された「A-SIGN BOXING&DANGAN244」のメインイベントで行われ同級1位の利川聖隆(25=横浜光)と前日本スーパーライト級王者で同級2位の鈴木雅弘(26=角海老宝石)が激戦を繰り広げた。
来年のチャンピオンカーニバルで王者の吉野修一郎(30=三迫)への挑戦権を手にしたのは――。
来年のチャンピオンカーニバルで王者の吉野修一郎(30=三迫)への挑戦権を手にしたのは――。
鈴木雅弘(角海老宝石)が勝利!
激戦を制した鈴木が吉野への挑戦権を獲得した。2回に左フックでダウンを奪った鈴木は硬いブロックから左フック、左アッパーを好打。テクニックで上回る鈴木がポイントを重ねた。しかし、利川は6回に右でダウンを奪うと7回にもワンツーで膝を揺らして猛追。8回はお互いに一歩も引かず打ち合った。ジャッジに委ねられた採点は鈴木に軍配が上がった。
来年、日本王座2階級制覇に挑戦
スーパーライト級からライト級に下げて王座に挑む
7戦全勝(4KO)で来年のチャンピオンカーニバル出場権を手にした鈴木は「前半はペースを取れていたが、相手はパンチの威力を殺すのが上手かった。ダウンを奪った左フックと右アッパー1発だけ手応えがあった」と試合を振り返った。
「相手にプロのキャリアを感じた」
6ラウンドにプロ入り後、初のダウンを喫した。「バランスを崩しただけなのでダウンではないかと思ったが、初のダウンで動揺してしまい、集中力が切れた」とメンタル面での影響があったことを明かすと「後半は力でねじ伏せようとしてしまい、上半身だけでパンチを打ってしまった」と課題を挙げた。
「憧れの吉野さんに挑む」
ライト級絶対王者として日本王座を7度防衛している吉野に挑戦する。吉野とは同じ東京農業大学ボクシング部出身だが、吉野が大学を卒業した後に入学したため、一緒に汗を流すことはなかった。それでも「学生時代は吉野さんの動きをマネした」と雲の上の存在だと言うと、「憧れの吉野さんと戦えるところまできた。日本チャンピオンの吉野さんではなく、世界5位(WBO世界ライト級5位)の選手に挑む気持ちで戦う。利川君の思いも背負って全力で挑む」とベルト奪取を誓った。