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[電話取材]2020.6.13

(電話取材)竹田梓「まずは日本ランカーを目指す」

 新型コロナウィルスの世界的パンデミックの影響を受けて、各国でプロボクシング興行は中止または延期となっていたが、徐々に再開の目途が立ってきており、日本では7月12日(日)の中部日本新人王予選から再開予定だ。
 群馬県高崎市のジムに所属する竹田梓(23=高崎)は、デビューから5戦全勝(5KO)と無敗記録を続けているが、昨年の東日本新人王準決勝を前に棄権した。これからもKOが期待されるが「今後はさらに強い相手なので、しっかりとB級(6回戦)で戦える力をつけていきたい」と、電話口でも謙虚な姿勢を崩さなかった。
自粛期間中もしっかりとトレーニングができた
 竹田は、ジムが休業している間は、ロードワークのほかに自宅でのサンドバッグ打ちとバトルロープを使ってのトレーニングで調整していたという。
 昨年、順調に勝ち進んでいた新人王トーナメント戦だったが、拳の怪我のため泣く泣く断念した経緯について「これからのことを考えて会長と相談して決めた」と語った。
空回りしないことを心掛ける
 高崎ジムから久しぶりに出てきたホープに周囲の期待も大きい。竹田は「地方ジムで練習相手が少ない中で、支えてくれる人たちのためにも絶対に勝たないといけないと、自分の中で追い込み過ぎていた」と悩める胸の内を明かしたが、「みんなのために勝つのも大事だが、自分のために勝つことを念頭に置いて、空回りしないことを心掛けている」と、気持ちを切り替えることができたようだ。
ボクモバ注目選手ランキング13位!
 竹田は、ボクモバ注目選手ランキング13位につけている。国内トップ選手の中に名を連ねているが「 有名選手の中に自分なんかが入っていていいのか…、本当に恐れ多いです」としきりに恐縮していた。
強い相手と戦える実力をつけていく
 今後の目標を聞かれた竹田は日本ランキング入りを挙げた。現在、23歳なので日本ユース王座を目指すのも手だろう。それに関し竹田は「以前、石井選手(石井渡士也(日本ユース・バンタム級王者/19=REBOOT.IBA)とスパーリングをさせてもらったが、まったく歯が立たなかった。すごく悔しかったが、あの舞台(日本ユース王座)に立つ人間は、このくらい強いのかと知ることができた」と大いに刺激を受けて意識するようになったという。

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