[ショートインタビュー]2025.8.19
多田悦子さんが伝える「第2のキャリア」と「生きる力」

ボクシング界のレジェンド、多田悦子さんは、現役引退後もその活動の幅を広げ、社会に新たな可能性を示している。
神戸市に設立したフィジカルトレーニングジム「LOVE WIN」を拠点に、体を動かすことの素晴らしさを伝えるとともに、引退したアスリートの第2のキャリア支援にも力を入れている。
多田さんは今年に5月、アスリートが新たな人生の舞台で輝くためのキッカケを作るプロジェクト「アスリート式」の取締役に就任。この取り組みでは、引退後のキャリアデザインや心の整え方など、実践的なメソッドを開発している。
多田さんは、「やる気がある人、興味を持つ人を応援し、セカンドキャリアでの活躍をサポートしたい」と意欲を見せている。
また、多田さんは、約30社の企業にて研修を実施し、メンタルの組み立て方やビジネス・人間としてのあり方を伝えている。多田さんは、「社会に出ると葛藤や誤ったプライドに悩む人が多いが、プライドは必要なく、誇りを持つことが大切」と力強く語った。現在、自らの経験を基に「引退したプロボクサーでもできるような」メソッドの構築に着手中だ。
この活動のきっかけとなったのは、一昨年、元プロボクサーの長野憲次氏からの誘いで行った「夢語り講演」だった。彼女は、「企業が良くなるかどうかは、その社員の心にかかっている」と感じ、自身の考え方や経験を"商品"として届ける必要性を実感。引退後の人生に迷う多くの元アスリートに向けて、「誇りを持ちながら生きること、何かにチャレンジすることの大切さ」を熱く語った。
さらに、多田さんは小学校にも出向き、「楽しむ力」をテーマにした講演も行っている。先生が伝えにくい生活の大切なメッセージを子どもたちに届け、「自分の選択で人生を歩もう」と問いかけている。
「講演というより同じ目線で問いかけるような話しをしている。人と比べられて生きている子どもたちに、自分で選択していく人生を歩もうよという話をしている。自分自身にダメな部分はないと伝え、人生における自己肯定感や生きる力を育んでほしい。これは仕事ではなく、少しでも(子どもたちに)学んでほしいのでやっている」との活動への思いを込めている。
多田さんは、ボクシング界の輝かしい実績だけでなく、引退後の社会貢献活動を通じて、次世代や同じ境遇のアスリートたちの希望の光となっている。
彼女の熱意と行動力は、多くの人にとっての人生のヒントとなるだろう。
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