多田悦子が最後のリング

　元女子世界3団体(WBA、IBF、WBO)チャンピオンの多田悦子さん(42)が20日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」で引退式に臨んだ。

　長きにわたり女子ボクシングを牽引してきたレジェンドは、感謝の気持ちを言葉にした。

　マイクを握った多田さんは、「こんなに素敵な場を設けていただき、山下会長ありがとうございました。そして、ずっと現役生活を支えてくださったスポンサーの皆さま、真正ジムのスタッフ、ファンの皆さま、ボクシング関係者、仲間たち、ファミリー。本当に感謝しかない」と、これまで携わったすべての人に感謝した。

　続けて「ボクシングという素晴らしい競技に出会い、3団体の世界タイトルを獲らせてもらった。ボクシング人生、やり切りました! これからも選手のことを応援してあげてください。そして、お母さん。私を生んでくれて本当にありがとう!」と挨拶すると、会場から大きな拍手が送られた。

　現在は、神戸・南京町にトレーニングジム「LOVE WIN」をオープンし、経営者として第2の人生を歩んでいる。