国本陸と竹迫司登が3年7ヶ月ぶりにリマッチ!

　両者は、2021年5月に当時の日本王者の竹迫に国本が挑戦。竹迫が初回KO勝ちで、タイトル防衛に成功した。その後、竹迫が日本タイトルを返上。国本は日本王座とWBO-AP王座を獲得した。今回は、立場を入れ替えてのリターンマッチとなる。

　チャンピオンとして迎え撃つ国本は、「トーナメントが中止になって、腹立たしい気持ちで、これからどうなっていくんだろうという中で、帝拳ジムの本田明彦会長がすぐに試合を組んでくれた。すごく感謝しています。3年前は、すぐにやられてしまったので、ずっとやり返したいと思っていた。次は必ず勝つ」と、リベンジに意欲を示した。

すべてをぶつける

　「竹迫選手との試合を経て、冷静にできるようになり、(自分なりに)経験を積んだ。最近はKO勝ちが増えてきて、(KOの)コツを掴んできた」と手応えを感じているようだ。「竹迫選手はパワーがすごくタフだが、倒して勝つ」と意気込んだ。

　挑戦者としてリングに上がる竹迫は、「トーナメントがなくなって残念な気持ちだったが、すぐにオファーをいただき感謝している。国本選手は実力を上げてきているので、抜かりなく準備を進めていきたい。一度負けて、ディフェンスにフォーカスした時期があったが、自分の強みは攻撃力。(その攻撃力は)さらにパワーアップした。アジア王座を獲って、世界に向けて突き進みたい。全力で倒しに行く」と、返り討ちを誓った。

　六島ジムの枝川孝会長は、「この試合は、ミドル級トーナメントで大きなお金が掛かってやることが決定していた。それに向けて、国本も竹迫選手も命を懸けて、この試合に臨んでいた。それに対して、開催するしないも言わない。楽天という日本の大きな会社なんですから、『こういう事情でやめます』とアナウンスしないといけない。それが一般常識。(試合が中止になり)国本は引退すると言っていたくらい、この試合に懸けていた。この試合はどうにかして実現しないといけないと思っていた。開催できるということで、非常に感謝している。こういうことは二度とあってはならない。この件に関しては、顧問弁護士と相談しながら、それなりの対処をしていきたい」と考えを示した。