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[試合後談話]2021.9.5

静岡で壮絶な打撃戦!

 WBOアジアパシフィック・フェザー級14位の木村蓮太朗(24=駿河男児)と日本スーパーフェザー級12位の齊藤陽二(25=角海老宝石)が5日(日)、静岡・ふじさんめっせで開催された「駿河男児Desafio9」のメインイベント、スーパーフェザー級8回戦で対戦した。
 5戦目でメインイベンターを務めた木村とアマチュア時代の雪辱を誓う齊藤が拳をぶつけ合った。試合は初回から大きく動いた。
木村蓮太朗(駿河男児)が判定勝ち
 敵地に乗り込んできた齊藤が右ショートでダウンを奪う絶好のスタートを切った。サウスポー木村は、2回に上下のコンビネーションを繰り出すが4回に右を浴びて再び倒れた。ポイントで劣勢の木村は5回から打ち合いに転じると右アッパーで顔を弾き反撃。その後は激しいパンチの応酬となった。最終8回、木村はボディ攻撃で下がらせて見栄えの良さをアピール。ダウンを挽回した木村が勝利した。
「途中から気持ちを切り替えた」
 試合後にリング上でマイクを握った木村は「これまで一度もダウンをしたことがなかったが、2回倒れて厳しいと思った。ただ、自分からボクシングを取ったら何も残らないので5ラウンドから気持ちを切り替えて戦った。打ち合いでも勝てるところを見せたかった。内容的には反省だらけだが、勝てて良かった」。「初回のダウンは気がついたら倒れていた。プロの洗礼を受けた。ただ2回ダウンしても勝てたことを前向きに捉えていきたい」と激戦を振り返った。
「来年はタイトルを狙う」
 この日の勝利で5戦全勝(3KO)とした木村は「来年はタイトルを獲り、それから世界を目指していきたい」と抱負を口にした。
左:畑中建人(畑中)の左がヒット
 セミファイナルでは、日本フライ級2位の畑中建人(23=畑中)が須藤大介(26=三迫)とフライ級8回戦で激突。ジャブから組み立てた畑中だが、須藤も豊富な手数で応戦。しかし、畑中は多彩なコンビネーションでポイントを加点すると的確なパンチでランカーの力を示した。
12戦全勝(9KO)
 試合後、畑中は「左を突いて距離を取る練習してきた。中盤は接近戦でブロックとパンチを外しつつ体力を削っていったが相手のパンチが強くて疲れた。見に来てくれたお客さんのためにKOしたい気持ちと、ここで無理して出てKOされたら元も子もないと葛藤しながら戦った」と、約1年7ヶ月ぶりの試合を振り返った。

 現在、日本2位、OPBF東洋太平洋3位、WBOアジアパシフィック1位の畑中は「今日の内容では(タイトルマッチは)どうかなと思うが、自分としてはやりたい」と、タイトル挑戦に前向きだった。

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