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[激走]2020.7.19

南出仁が100qマラソンを完走!

 日本バンタム級11位の南出仁(25=セレス)が18日、千葉県松戸駅から神奈川県小田原城までの100qマラソンに挑んだ。南出は、新型コロナウィルスの影響で暗いニュースが続く中、勇気を与える話題を提供したいと5月中旬に決断した。
 午前5時30分にスタートした南出は、午前10時30分には東京・世田谷区の二子玉川駅を通過。午後11時にゴールの小田原城に到着して100qを走り切った。
アクシデントもなく、まずは35qを走り切った
 雨が降りしきる中で予定より30分遅れてスタートした南出は、駒澤大学ボクシング部OBで2学年後輩の藤山義範氏(22)が自転車で先導する中、快調な走り35q地点の二子玉川駅に到着した。南出は、長距離を走ったとは思えないほど明るい表情を見せてこのイベントを楽しんでいる様子だった。
靴擦れしたが問題ない
 二子玉川で取材に応じた南出は「雨が降ったが暑いよりいいかもしれない。途中、アップダウンが激しかったが、思っていた以上に余裕があり、まだまだイケると思う」とアスリートとしての力を示した。
 取材後はわずか15分ほどの休憩を挟み、駒澤大学ボクシングのOBで角海老宝石ジムに所属する李鎮宇(24)の先導でゴールへ向かって走りだした。
左:藤山義範氏(22) 右:李鎮宇(24)がサポートした
 100qマラソンに関わる経費をクラウドファンディングで募ったところ目標額の45万円を達成した。南出は「応援してくださる皆さまのおかげです。自分ひとりだけでは実現することはなかった。今回のイベントを通して自分も成長させてもらっている」と感謝の気持ちを言葉にした。
両膝を痛めながらも走り切った
 しかし、40qを過ぎると両膝を痛めるアクシデントが発生した。「50〜70q付近が一番きつかった」。50qに到達すると、同門でIBF(国際ボクシング連盟)スーパーバンタム級暫定王者の岩佐亮佑(30)が激励に訪れ、残り25qからは、とともに併走してゴールに向かう南出を鼓舞。自転車で並走していた李も南出を勇気づけるため一緒に走った。

 17時間かけてゴールした南出は、「本当にしんどかったが、ラスト25qは応援のおかげで走り切ることができた。最高の気分です!」と疲労困憊だったが充実感を口にした。

 岩佐は「仁の練習量は日ごろから感心していますが、それにしても100qマラソン完走はすごい!自分が頑張っている姿を見せて周りを元気にしようという気持ちが伝わりました!後輩がこんな行動ができる、僕ももっともっと頑張らなくてはと思いました!」と後輩の偉業に刺激を受けたようだ。

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