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[試合後談話]2024.4.6

46歳野中悠樹は諦めない!

 OPBF東洋太平洋スーパーミドル級9位の野中悠樹(46=ミツキ)が6日、大阪・堺市産業振興センターで開催された「ミツキ杯 SURVIVE vol.27」のメインイベントに出場。同級7位のサム・ソリマン(50=豪)と空位の王座を争った。

 46歳3ヶ月でのタイトル獲得を目指す野中と、元IBF(国際ボクシング連盟)ミドル級王者のソリマンがベルトを懸けて激突した。
野中悠樹(ミツキ)が判定勝ち
 序盤はサウスポー野中が、ジャブを上下に散らしながら組み立てると、4回には左オーバーハンドをヒット。4回終了時の公開採点で39-37×2、40-36とリードした野中は、中盤も左ストレートを決めて、ポイントをピックアップした。終盤、ソリマンは頭から突っ込みながら、右フックを軸に積極的な攻撃。最終12回、野中は左ボディストレートで動きを止めて山場を作った。野中が判定勝ちで新チャンピオンに輝いた。
「とにかく勝ちたかった」
 OPBF王座3階級制覇を達成した野中は、「どんな形でもいいから、とにかく勝ちたかった。次につなげることができて良かった。素直にうれしい」と、大粒の汗を流しながら安堵の表情を浮かべた。

 「予想以上にやりにくかった。ジャブにカウンターを合わせているのがわかった」と元世界王者の老獪さに手を焼いたようだが、「その中でも冷静に戦い切ることができた」と収穫を口にした。

国内最年長王座奪取記録を更新

 46歳3ヶ月でのタイトル獲得となり、自身が持つ国内最年長王座奪取記録を更新した。キャリア25年目を迎えるベテランは、「記録は気にならないが、同世代に頑張る姿を見せることで勇気づけられたら」と語った。
「諦めずに上を目指す」
 野中は「試合に向けて仕上げていく中で、衰えは感じている」と包み隠さず言った。それでも、「何かでカバーできる部分はある。戦う理由があるからリングに上がっている。思い描いている場所にたどり着くまで、諦めずに頑張りたい」と真っすぐな目で語った。

世界ランカーと戦いたい

 「このベルトを獲ったからといって、世界ランキングに入れるわけではないが、地域王座を獲ったので世界ランカーと試合ができる切符は、手に入れることができたと思う。自分には時間がないので、少しでも早く世界ランカーと戦いたい」と決意を口にした。
「ベストは尽くした」
 一方、20年5ヶ月ぶりに日本のリングに上がったソリマンは、「タフなファイトだったが、楽しむことができた。ベストは尽くした」とやり切った表情を浮かべた。
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