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1974年5月19日に行われた小熊正二対ベツリオ・ゴンザレス(ベネズエラ)戦以来、郡山で50年ぶりのボクシング興行が14日、ビッグパレットふくしまで開催された。メインイベントは、地元の二瓶竜弥(26=DANGAN郡山)と坂本佳朗(28=本多)によるスーパーバンタム級8回戦、862人の歓声が会場を包んだ。
プレッシャーにも勝った二瓶竜弥
左のジャブ、フック、アッパーボディと組み立てが光った二瓶と坂本の対決は、徐々に二瓶がテンポを上げて、リーチの長い右ストレートに繋いだ。手数の多いスピードに乗った技術戦に終止符を打ったのは、二瓶の右ストレート。坂本は顔面を弾かれると、一気に後退し、パンチをまとめた二瓶に対して、坂本のガードが遅れたのを見て、レフェリーが割って入った。
DANGAN郡山ジムに注目!
試合後、リング上での勝利者インタビューで二瓶は、「最高です!」と地元の声援に感謝の気持ちを伝えた。2017年3月2日に両国国技館でプロデビューした二瓶は、この日の試合までに14戦を消化してきたが、ホームのリングに上がるのは、今日が初めて。控え室に戻った右腕は「いつもはホテルに泊まっているが、前日計量の後に家で過ごした時に、ああホームだと思った」と、昨晩を振り返り、「試合までの1週間は、プレッシャーで眠れない日もあった」と安堵し、「郡山でメインは、もう嫌ですね」と嬉しい悲鳴を上げた。
ジャブと長い右ストレートに注目!
試合に関しては、「ジャブが得意なので、コツコツ当てて痛めつけて、連打でラッシュしようと思っていた。相手はダウン経験が少ないので、ストップを狙っていた」と戦略を明かし、勝負を決めた右ストレートは「遠いところからも感触はあった」と手応えを掴んでいた。
スーパーバンタム級の日本ランカーは、強豪達がしのぎを削る超激戦区だが、「日本ランキングを目指している」と覚悟を口にした。
郡山駅で遭遇!森青葉(角海老宝石)
セミファイナルもメインイベントと同様、激戦区のスーパーフライ級8回戦。地元の池上渉(34=DANGAN郡山)と大阪から東京に移籍してきた森青葉(24=角海老宝石)の対決は、両選手が顔や頭を負傷する流血戦となったが、5度ダウンを奪った森に軍配が挙がった。試合後、郡山駅で新幹線を待つ森を直撃すると、「何回も立ち上がってくるので、早く止めて欲しかったですよ」と笑顔で答えてくれた。両目まぶたの治療を終えたばかりで、白い絆創膏は痛々しかったが、今回が初めてだったという、いわゆる遠征試合にも「アウェイという感じはしなかったです」と振り返った。
福島もボクシングが熱い!
小雨が降る中、福島県出身の阿部麗也(31=KG大和)と、同門の角海老宝石ジムの選手2人の応援に駆けつけた堤聖也(28=角海老宝石)がリングに上がり、50年ぶりに開催された郡山でのボクシング興行に華を添えた。
マイクを握った阿部は、「福島県出身のボクサーが世界を目指して戦っていることを知ってもらいたい」と、地元のボクシングファンに呼びかけ、「10月ごろに復帰戦をしたい」と自身の次戦に言及した。
今月7日に試合を終えたばかりの堤も「決まれば一発で取る」と、日本人4人がそれぞれ王者に君臨するバンタム級の世界挑戦のカウントダウンに緊張感を漂わせた。
この日の興行を主催したDANGAN郡山の鈴木拓也会長は、ファンと関係者に感謝の気持ちを伝えると、「来年も開催できるよう、頑張っていきます」と、大きな拍手に応えた。
マイクを握った阿部は、「福島県出身のボクサーが世界を目指して戦っていることを知ってもらいたい」と、地元のボクシングファンに呼びかけ、「10月ごろに復帰戦をしたい」と自身の次戦に言及した。
今月7日に試合を終えたばかりの堤も「決まれば一発で取る」と、日本人4人がそれぞれ王者に君臨するバンタム級の世界挑戦のカウントダウンに緊張感を漂わせた。
この日の興行を主催したDANGAN郡山の鈴木拓也会長は、ファンと関係者に感謝の気持ちを伝えると、「来年も開催できるよう、頑張っていきます」と、大きな拍手に応えた。