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元WBA世界スーパーウェルター級暫定王者で、現在は寝屋川石田ボクシングクラブで会長を務める石田順裕氏が、10月12日(月)午後10時から放送のNHK「逆転人生〜どん底からはい上がった人々の、真実の物語」に出演する。
時計の針を2011年4月に戻そう。当時、ミドル級のスター候補の筆頭に挙げられていたのが27歳のジェームス・カークランド(米国) だった。27戦全勝(24KO)のハードパンチャーで、リングの外では度重なる強盗・暴行事件を起こし刑務所入りしていた危険な男。世界挑戦に向けて最後の仕上げに”大物食い”が必要な時期を迎えていた。そこで白羽の矢が立てられたのが、36歳の石田順裕。元WBAスーパーウェルター級暫定チャンピオンだが、年齢的にピークアウトしていると思われていた。後がない石田に対する評価は”噛ませ犬”。試合会場のある米国ラスベガスのオッズは17対1。しかし、この試合、勝利の女神は日本から来た崖っ淵男に微笑んだ。圧倒的不利の中でリングに上がった石田は、1Rに3回ダウンを奪ってレフリーストップ! 世紀の番狂わせを起こして全米を熱狂させたのだった。苦労を共にしてきた妻の試合直前の一言が奇跡のKOパンチにつながった。