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OPBF女子ミニマム級3位の廣本江瑠香(広島三栄)が9日に広島・NTTクレドクレドホールで開催された「SANEI FIGHT PROBOXING」のメインイベントに出場。OPBF女子同級10位のイム・チャンミ(韓国)と空位の王座を争った。この日、広島では地元の人気球団、広島東洋カープの試合が行われたが、ボクシングも負けじと熱いファイトを繰り広げた。
ニューヒロインが誕生!
序盤からサウスポー廣本がスピードを活かした攻撃を披露。左カウンター、右フックでダメージを与えるとイムの返しのパンチを冷静に見切った。前半終了時の公開採点でリードした廣本だったが、イムに距離を詰められボディ攻撃を受けて失速。コーナーに詰められ右フックを浴びた。しかし、廣本は強気に打ち返すと、最終8回にはワンツー右フックで粘るイムを突き離した。
世界へはまだまだ遠いと廣本
控室に戻ってきた廣本はベルトをジッと見つめると、「(ベルトは)重たいですね」と一言。「序盤は自分のペースだったが、後半足が止まったところで捕まってしまった。これまでの試合とは背負うものが違い、思っていた以上に疲れてしまった。とにかく勝てて良かった」とホッとした表情で試合を振り返った。
今、やりたいことを聞かれた廣本は、「仕事と練習の毎日だったので今はゆっくりしたい。とりあえずカフェオレが飲みたいです」と満面の笑みを浮かべた。
今、やりたいことを聞かれた廣本は、「仕事と練習の毎日だったので今はゆっくりしたい。とりあえずカフェオレが飲みたいです」と満面の笑みを浮かべた。
藤本雅義会長
藤本雅義会長は、「最初から最後まで目の離せない試合だった。第一目標を達成することができた。本当に感無量です」と話すと目から熱いものがこみ上げた。今後の予定を聞かれた藤本会長は、「今日の試合で勝利した葉月さな選手(YuKO)を第一候補に1度は防衛させたい。さらに日本王座やWBOアジア王座も視野に入れていきたい。まだ18歳なので世界挑戦は焦らずキャリアを積ませていく」と語った。
リベンジを果たせなかった
一方、後半猛追するも涙を呑んだイムだが、「ボディブローに手応えがありチャンスはあったが、残念な結果となってしまった。前回戦った時と同じ展開になってしまった」とサバサバしていた。
採点表