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20日、後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ」は、日本バンタム級王者の赤穂亮(横浜光)の急病によりメインが中止となり、セミの元日本・東洋太平洋スーパーウェルター級王者チャールズ・ベラミー(36=横浜光)対タイ国スーパーライト級4位チャイラット・トー・シラチャイ(20=タイ)のウェルター級8回戦が最終試合に繰り上がって行われた。
一年ぶりのリングで移籍初戦を迎えたチャーリーは、スロースタートを払拭するべく開始から距離を潰して仕掛けたが、思いのほかチャイラックのジャブが的確で、リズムが掴めないまま終盤には連打を許してしまった。
一年ぶりのリングで移籍初戦を迎えたチャーリーは、スロースタートを払拭するべく開始から距離を潰して仕掛けたが、思いのほかチャイラックのジャブが的確で、リズムが掴めないまま終盤には連打を許してしまった。
豪腕健在!最後は右ストレート
初回に暗雲が立ち込めたチャーリーだが、続く2回はセコンドから「Go ahead!」の激が飛ぶと左ボディを効かせ、ロープに詰めたところでワンツーを連打。最後は右ストレートをチャイラットの顔面にヒットさせ、ダウンを奪った。前のめりに崩れ落ちたタイ人はカウントが数えられてもピクリともせず、レフェリーは途中で腕を交差。チャーリーが前日計量で予告した通りに早い回でのKO勝ちを飾り、健在ぶりをアピールした。
ウェルター級でチャンピオンを目指す!
リング上でインタビューを受けたチャーリーは「次も勝ってもう一度チャンピオンになる」とファンの声援に応えた。控室に戻ったチャーリーは、左目上の打撃痕こそ気にしていたが、「パンチは効かなかった」と日本語で話し、「36歳だけどまだまだ元気だよ」と快心の勝利に笑顔を見せた。続けて今後のターゲットにOPBF東洋太平洋ウェルター級王者のベン・サブバ(豪)を挙げたチャーリーだが、石井一太郎会長によると昨年末からラスベガスを含む海外戦のオファーも来ているそうで、OPBFに限らず国内でも海外でもタイミングさえ合えばタイトルを狙っていく方針だ。新天地で再びチャンピオンロードを歩みはじめたチャーリーの活躍に期待したい。
可能性を信じて