力石政法が世界初挑戦! ベルトを争うのはKO勝率100%のメキシカン!

　会見の冒頭、「名古屋からきた力石です。すみません、使わせてもらいました」とこの日、同じイベントに出場するWBO(世界ボクシング機構)バンタム級王者の武居由樹(28=大橋)が会見で毎回使う「足立区から来た武居です」のフレーズを真似し、茶目っ気たっぷりに自己紹介を行った。

「中量級を盛り上げる」

　力石は、「自分がいるスーパーフェザー級は、内山高志さんや畑山隆則さんが世界チャンピオンで馴染みがあったが、最近は挑戦するのが難しい階級になっている。やっと来たチャンス。中量級から日本人の世界チャンピオンが出ていない中、アンディ君(平岡アンディ=大橋)、佐々木選手(佐々木尽=八王子中屋)が世界戦の予定があるが、自分が先陣を切って世界を獲りたい。チャンスは一度しかないと思っている」と覚悟を示した。

　タイトルを争うヌニェスは、28戦27勝(27KO)1敗のオーソドックススタイルで、昨年4月には、タジキスタンで元IBF世界スーパーフェザー級王者のシャフカッツ・ラキモフ(タジキスタン)とのIBF世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦に臨み、11回TKO勝ちで指名挑戦権を獲得した。

　相手の印象を聞かれた力石は、「振り回してくるのではなく、ボディ攻めをしてくる、嫌なKOパンチャー」とメキシカンを警戒した。同席した大橋秀行会長も、「アッパーからボディに繋げてくる、昔ながらのメキシコのファイターで、嫌な相手」とその強さを強調した。

　IBF(国際ボクシング連盟)ライトフライ級王者である兄・矢吹正道(32=LUSH緑)との兄弟同時世界チャンピオンを目指している力石は、「兄は先に試合をする(3月29日にIBF世界フライ級王者のアンヘル・アヤラ・ラジザバルに挑戦)ので、そこにフォーカスしている。(負けてもライトフライ級の王座は保持できるが)ライトフライ級のタイトルは持っているつもりはないと言っていたので、何としても勝ってほしい」とエールを送った。矢吹の試合には前日入りし、セコンドに就く予定だ。

　昨年7月にLUSH緑ジムから大橋ジムに移籍し、2戦目でビッグチャンスを掴んだ力石は、「自力でここまで来たが、大橋ジムで、これ以上ない環境で練習させてもらっている。大橋会長や関係者が尽力していただき、日本で世界戦ができる」と感謝の気持ちを言葉にすると、「ボクシング人生の集大成。負けたら辞めるつもりで、序盤からKOを狙っていくが、最後の1秒までお見逃しなく。最後は自分の手が挙がっている」と熱い思いを語った。

「最後の1秒までお見逃しなく」

　大橋会長は「メキシコでの試合だと空気が薄いので難しい面がある中で、日本で開催できるよう尽力した。それでも相手は強いが、やれることはやった。力石の気迫に期待したい。(力石の戦略が)ハマるか豪快に倒れるか。日本の軽量級はレベルが高く強い選手がたくさん出ている中で、中量級や重量級につなげてほしい」と、ベルト奪取に期待を込めた。

■チケット(税込)dガードPLATINUM ・GOLD・GOLD U会員特別割引

アリーナSRS105,000円/アリーナRS72,000円/指定 A50,000円/指定B28,000円/指定C17,000円/指定D9,900円/ソファーシート席28,000円/プレミアムカウンター席28,000円/車いす22,500円/車いす介助席22,500円

■一般チケット(税込)
アリーナSRS110,000円/アリーナRS77,000円/指定 A55,000円/指定B33,000円/指定C22,000円/指定D11,000円/ソファーシート席33,000円/プレミアムカウンター席33,000円/車いす27,500円/車いす介助席27,500円