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[一夜明け会見]2022.4.10

中谷潤人! 目指すは世界6階級制覇!

 WBO(世界ボクシング機構)フライ級王者の中谷潤人(24=M・T)が10日、神奈川県相模原市内の所属ジムで一夜明け会見に臨んだ。

 中谷は、9日にさいたまスーパーアリーナで同級2位の山内涼太(27=角海老宝石)を相手に、8回TKO勝ちし2度目の防衛に成功した。

 日本人挑戦者に圧巻の強さを見せた長身サウスポーは「身長(172p)的にも最終的にはスーパーフェザー級まで上げて、複数階級制覇を目指したい」と、これまでマニー・パッキャオ(比国)とオスカー・デラホーヤ(米国)しか成し遂げていない世界6階級制覇を目標に掲げた。
「年内はあと2戦したい」
 「一度、スーパーフライ級で試合をしたことがあるが、体に力が入っているのを感じた。できれば早い段階で階級を上げたい」。当面の目標は、スーパーフライ級での世界2階級制覇だ。さらに「WBCのベルトが欲しい」と、WBC(世界ボクシング評議会)フランチャイズ王者でWBA(世界ボクシング協会)スーパー王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(31=メキシコ)との対戦を熱望した。
「良い結果を残せた」
 ジムに現れた24歳の若き王者は、左目下がやや腫れていたが、ほぼきれいな顔だった。「勝ててホッとしている。良い結果を残すことができて感謝を伝えることができた」と笑顔を見せた。
「効いたパンチはなかった」
 「初回で良いパンチが当たって、ペースを掴むことができた。相手はパンチがあるので接近戦をするのかロングレンジで戦うのかを考えていた中で、いろいろと攻守の引き出しを出すことができた」。「山内選手のボディ攻撃は想定内。サイドに回り込んだりと練習通りに上手く戦えた」と試合を振り返った。

 それでも「映像を見返したが、気を抜いている場面があった。点数は50〜60点」と、完勝にも手厳しかった。
「村田さんには闘争心を見させてもらった」
 試合後には、村田諒太(36=帝拳)対ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)の世界ミドル級王座統一戦を観戦した。「気持ちが伝わる試合で、(村田さんから)ボクサーとして大事な闘争心を見させてもらった」と、最強王者のゴロフキンと真っ向勝負した村田の姿に心を打たれたようだ。

 そのセミファイナルでインパクトを残す勝利を飾った。反響はこれまで以上で、お祝いのメールが400件以上来ていることを明かした。
左:石澤開(25)に勝利のバトンをつなげた!
 4月はM・Tジムにとって勝負の月だ。中谷は「神足君(神足茂利が4月2日に5回TKO勝ち)と自分が勝ち、開君(石澤開)につなげることができた」と、22日(金)に後楽園ホールで世界初挑戦するWBO世界ミニマム級5位の石澤開(25)に勝利のバトンをつなげた。勢いに乗るM・Tジムが、現役2人目の世界チャンピオン誕生を目指す!

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