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日本時間の3月2日、米国・ニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで、スーパーライト級の世界戦が2試合行われた。
この2試合は、WBA世界同級1位の平岡アンディ(28=大橋)がターゲットにするタイトルマッチで、一つ目は、WBA世界スーパーライト級タイトルを保持しているホセ・バレンズエラ(26=米)に同級5位ゲーリー・アントアン・ラッセル(28=米)が挑んだ試合。
もう一つの注目カードは、WBC世界スーパーライト級タイトルマッチで、王者アルベルト・プエジョ(30=ドミニカ共和国)と同級1位のサンドル・マーティン(31=スペイン)が対決した。
この日は、WBA世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦も行われ、同級2位のヨエニス・テレス(キューバ=24)と元WBA世界スーパー王座・IBF世界スーパーウェルター級統一王者のジュリアン・ウィリアムス(34=米)の対戦が実現した。

ラッセルが大差判定で新世界王者
サウスポー同士の対決となったWBC世界スーパーライト級戦は、序盤から積極的なパンチの交換で緊迫した雰囲気が高まった。挑戦者のラッセルが、パンチを打ちならがプレッシャーをかければ、王者バレンズエラは、ディフェンス力を見せながらパンチを返していった。中盤に入ると、ラッセルの馬力が上回り始め、ロープに詰めて連打を打ち込んだ。9回にはラッセルが右フックから左を決め、11回にも左ストレートのカウンターを当てて、最終回に突入。バレンズエラが最後にアッパーをねじ込み、意地を見せて撃ち合いの中で試合終了を迎えた。
判定は3-0(119-109×2、120-108)勝利で、ラッセルが世界初載冠を果たし、この瞬間、指名挑戦者の平岡アンディ(大橋)のターゲットが決まった。

プエジョが苦戦しながら判定防衛
セミセミもサウスポー同士の対戦、王者プエジョと挑戦者マーティンは、どちらもスピードを活かして、積極的に手を出し合った。プエジョが左で仕掛ければ、マーティンも引き気味な体勢からボディを狙う。中盤は、打ち合いに持ち込もうとするプエジョに対し、マーティンは、これを回避してパンチを打ち込んだ。大きなパンチをプエジョが振れば、マーティンは細かい連打で対抗。マーティンは疲労の色が見える中、プエジョが左アッパーを好打した。最後までペースを奪い合いながら試合終了。判定は、ジャッジ1者が113-115でマーティンを支持したが、2者が115-113、116-112でプエジョを支持。苦戦したが、プエジョが初防衛に成功した。

テレスが判定で暫定王座獲得
WBA世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦も、サウスポー同士の対戦となった。テレスがプレッシャーをかけると、ウィリアムスは足を使いジャブで牽制。3回にはテレスが右アッパーからコンビネーションを決めた。中盤に入ってもテレスが攻勢に出て、ウィリアムスは守りを固める形で試合が進んだ。スピードが落ちないテレスが圧力を強めると、9回にはウィリアムスが打ち合いを仕掛ける場面も見えた。最終回も展開は変わらずゴング。テレスが3-0(118-110、117-111、119-109)の判定で勝利。暫定王座決定戦を制して、世界初載冠を果たした。