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日本ユース・スーパーライト級タイトルマッチが17日、東京・八王子市富士森体育館で開催された「ファイティング・スピリット・シリーズ42」のメインイベントで行われ、王者の佐々木尽(19=八王子中屋)と挑戦者で日本ユース・ライト級王者の湯場海樹(22=ワタナベ)が拳を交えた。
KO率90%を誇る佐々木の強打が火を噴いたのか?それとも湯場がカウンターを炸裂させてユース王座2階級制覇を成し遂げたのか――。
KO率90%を誇る佐々木の強打が火を噴いたのか?それとも湯場がカウンターを炸裂させてユース王座2階級制覇を成し遂げたのか――。
佐々木尽(八王子中屋)が逆転KO!
佐々木が鋭い踏み込みから左フックを繰り出すが、サウスポー湯場は冷静に対応。するとラウンド終盤に左ストレートでダウンを奪った。2回も湯場のペース。左ストレートを決めて2度目のダウンを奪った。大ピンチを迎えた佐々木だが、間合いが詰まったところで左フックをジャストミート! 痛烈なダウンを喫した湯場は立ち上がったが足元がふらつき10カウントが数え上げられた。大逆転KO勝ちした佐々木が日本ユース王座初防衛に成功した。
「気持ちは折れなかった」
試合後に会見に臨んだ佐々木は「相手の左はモーションはなくて見えなかった。2回目のダウンは効いた。倒れたが気持ちは切らさず最後まで集中していた。パンチをもらったが、自分には左フックしかないと最後まで信じて振り続けた」と大逆転KOを振り返った。
秋に平岡アンディ(大橋)との日本王座戦が決定!
試合後には日本スーパーライト級1位の平岡アンディ(24=大橋)が登場。佐々木は今秋に平岡と空位の日本王座をかけて激突することが決定した。リング上でマイクを握った平岡は「尽君(佐々木尽選手)はエキサイティングなファイター。次戦、後楽園ホールで待っているよ」と話すと、「自分はトップランク社と契約しているし、世界しか見ていないので、日本王座は通過点」と日本王座獲得に自信を示した。
続けてマイクを渡された佐々木は「次の試合を勝てば世界に近づく大きな試合。次戦もKOで勝つ」と意気込んだ。両者は拳を突き合わせ健闘を誓いあった。
続けてマイクを渡された佐々木は「次の試合を勝てば世界に近づく大きな試合。次戦もKOで勝つ」と意気込んだ。両者は拳を突き合わせ健闘を誓いあった。
「地元の試合は楽しかった」
平岡とは過去に何度もスパーリングで手を合わせていて手の内を知り尽くしている。佐々木は「スパーリングではやられたが、本番ではそうはいかない。見栄えの悪さを修正していきたい」と秋の大一番に向けて気合いを入れた。
地元八王子での試合に「本当に楽しかった」と最後は笑顔を見せた。
地元八王子での試合に「本当に楽しかった」と最後は笑顔を見せた。
「強くなって復活する」
一方、初黒星を喫した湯場は「初回にダウンを奪えるとは思わなかった。相手の左は見えていたが、最後にもらった左フックだけは見えなかった」と痛恨の一撃を振り返ると、「佐々木選手はガードがしっかりしていて上手さがあった。自分の左が当たれば倒れると自信がついたが、一発の怖さを知ることができて良い勉強になった」とこの敗戦を糧に再び立ち上がると話した。