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[電話取材]2021.2.16

富岡樹が新天地で飛躍を誓う

 日本ライト級7位の富岡樹(23)が、2月9日付で角海老宝石ジムに移籍したことがわかった。富岡は、昨年12月に元日本・WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王者の岡田博喜(31=角海老宝石)に判定負けを喫し、日本タイトル戦からの再起を飾ることができなかった。
 デビューから所属したREBOOT.IBAジムを離れて、洪東植トレーナーと新コンビを組んだ富岡は電話取材に応じ「何かが足りないと思って環境を変えた」と復活を誓うと、REBOOT.IBAジムに感謝の気持ちを言葉にした。
初めて習うことばかり
 洪トレーナーは、これまで多くのトップ選手を育ててきた名トレーナーで接近戦を指導するのに定評がある。
 スピードとテクニックが売りのアウトボクサーの富岡とは、目指すスタイルが真逆だ。富岡は「どうしても洪さんに教えてもらいたくて移籍してきた。これまで習ったことのないボクシングで新鮮な毎日を送っている。『悪いことは悪い。良いことは良い』と言ってくれる」と語った。
「刺激を受けている」
 これまでわずか12戦のキャリアながら現WBO(世界ボクシング機構)ライト級5位の中谷正義(帝拳)、ライト級アジア3冠王者の吉野修一郎(三迫)、そして岡田と名だたる強豪と拳を交えてきたが、善戦はしたものの勝利まで手が届かなかった。「世界に行くために何かが足りないと思った。それを求めに来た」と覚悟を示した。
 2月8日(月)から角海老宝石ジムで練習している富岡は「切磋琢磨できるライバルがたくさんいる」と新しい環境に刺激を受けているようだ。
中谷とは2018年7月に対戦
 かつてベルトを争った中谷は米国で名前を売り、次戦はワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)との対戦も噂されている。電話口で「すごくないですか!中谷さんはこんなところにいるんですよ!」と興奮気味に話すと、「早く(中谷選手に)追いつきたい。燃えている」と背中を追いかける。
「射場さん(射場哲也会長)に恩返しする」
 「プロデビューする前からずっと成長させてもらった」とREBOOT.IBAジムへの感謝も忘れない。「プロボクサーとして射場さん(射場哲也会長)に育ててもらった。射場さんへの感謝の気持ちを忘れずに形で恩返ししたい」と、言葉に力を込めた。

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