[試合後談話]2024.12.10
元日本王者の佐川遼が帰ってきた!

元日本フェザー級王者の佐川遼(30=三迫)が10日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」スーパーフェザー級8回戦で、ジョンジョン・エストラーダ(35=比)と対戦した。
ジャブで距離を測りながら、慎重な試合運びを見せていた佐川だが、ドンピシャのタイミングの右ストレートでダウンを演出。エストラーダに10カウントを聞かせた。1年2ヶ月ぶりの再起戦に臨んだ佐川が完全復活をアピールした。
試合後、取材に応じた佐川は「後半に仕留めようと思っていたが、練習していた右ストレートが当たった。少しパンチを浴びて相手が二重に見えたので、長引くとまずいと思っていた矢先に倒せた。初回で倒せるとは思わなかった」と、会心のKO勝ちに目を丸くした。
1924年創業の洋菓子ブランド「コロンバン」で、正社員として営業の仕事をしながらボクシングとの両立を図っている佐川。今年3月から係長に昇進し、忙しい毎日を送っているが、会社の理解があり、ボクシングの練習には支障がないようだ。
完全復活を遂げた佐川は「チャンスがきたら、タイトルを狙っていく」と2階級制覇を目標に掲げた。
一方、完敗したエストラーダは「ダウンした右は見えなかった。後頭部を打ち付けて効いてしまった。佐川は良い選手だったよ」と苦笑いを浮かべた。
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