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[試合後会見]2024.8.13

ドラマは終盤に! 大橋哲朗と川浦龍生の激戦に後楽園ホールが揺れた!

 WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級タイトルマッチ、王者の大橋哲朗(25=真正)対同級6位の川浦龍生(30=三迫)が13日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントで行われた。

 初防衛戦に臨んだ大橋と、2度目のタイトル挑戦の川浦の意地がぶつかり合った。
川浦龍生(三迫)が新王者!
 サウスポー同士による一戦は、川浦がジャブを軸にワンツーを好打し、ペースを掌握。5回、大橋は距離を潰してボディにパンチを集めて挽回。川浦はロープを背負い守勢を強いられた。要所要所で左カウンターを返した川浦だが、大橋の勢いを止めるまでには至らず。10回、川浦はジャブからワンツーを再三ヒット。再び盛り返してきた。そして、迎えた11回。川浦は左ストレートでグラつかせると、パンチをまとめてレフェリーストップに持ち込んだ。ポイントで劣勢だった川浦がTKO勝ちで、ベルト奪取に成功した。
「やっと一番になれた」
 「思っていた以上に重たいですね」。WBOアジアパシフィックベルトを肩にかけた新チャンピオンは、勝利の味を噛み締めた。

 「4ラウンドまでは、自分が得意とする距離に付き合ってくれたのでやりやすかったが、途中からボディにパンチをもらって苦しかった。それでも、普段からしんどい練習をしていたので、乗り越えることができた。後半は、全部ポイントを取らないと勝てないと思って攻めた。アマチュア時代も含めて一度も一番になったことがなかったので、本当にうれしい」と笑顔が弾けた。
丸山有二トレーナーと掴んだ勝利
 コンビを組む丸山有二トレーナーは、「ボディをもらって苦しい展開だったが、動きながら手を出すとか、押し返すなりしようと、ラウンド毎に指示を変えた。弱気になっていたが、リターンのパンチは当てていたので、後半にチャンスが来るのかなと。プレッシャーの中、よく乗り越えてくれた。少しだがジムに恩返しができた」と最後まで諦めず戦い抜き、栄光を掴んだ川浦を褒め称えた。
「ベストは尽くした」
 一方、王座を陥落した大橋は、「ボディで心を折るつもりだったが、相手の気持ちが強かった。途中から足がつってしまったが、ベストは尽くした。これからも自分のスキルを上げていきたい」と巻き返しを誓った。
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