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[電話取材]2020.12.7

元日本1位の斎藤一貴が引退表明

 日本ライト級8位の斎藤一貴(28=角海老宝石)が7日、自身のSNSで引退を発表した。駿台学園でボクシングを始めた斎藤は、東京農業大学、自衛隊と進み全日本選手権優勝、国体優勝と輝かしい実績を残し、アマチュア97戦83勝14敗を経て2016年7月にB級デビューした。
 日本ランキング1位まで上り詰めたが、昨年の日本王座挑戦者決定戦で富岡樹(23=REBOOT.IBA)に判定負けを喫すると、今年10月に柳達也(31=伴流)との日本ランカー対決で敗れたのがラストファイトとなった。斎藤は10日に日本ボクシングコミッションに引退届を提出し、12月15日付で引退となる。
 生涯戦績:10戦7勝(5KO)3敗
ボクシングをやり切った
 電話取材に応じた斎藤は「プロに転向した時から連敗したら引退しようと決めていた。前回の試合が終わって迷うことなく決めた」とグローブを吊した理由を説明。「アマチュアからボクシングを始めてこんなに長く続けるとは思わなかった。我ながらよく頑張ったと思う」と13年間のボクシング人生を振り返った。
アルビン・ラガンベイ(比)戦
 ベストバウトを聞かれた斎藤はアルビン・ラガンベイ(25=比)戦を挙げた。後のWBOアジアパシフィック・ウェルター級王者のラガンベイにKO勝ちしランキング入りを果たした斎藤は「パンチが強くてビックリしたが、勝てて本当にうれしかった」と語った。
斎藤一貴選手、お疲れさまでした
 知人が経営する会社に就職した斎藤は、今後は飲食店に携わる予定。斎藤は「ボクシングは応援してもらえるスポーツで多くの出会いがあった。ボクシングをしてきて良かった 」と感謝の気持ちを言葉にした。

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