[スパーリング大会]2025.11.30
進光ジム創立60周年記念スパーリング大会を開催

これまで3名のチャンピオンを輩出してきた関西の名門・進光ジムが30日、大阪市内のジムで創立60周年記念スパーリング大会を開催した。参加者は日頃の練習の成果を存分に発揮し、観客席からは熱い声援が飛び交った。
第3試合では、「A級戦士に挑戦!」と題して、金森大空さん(19歳)がA級プロの室田紘夢(29=進光)と3分3ラウンドのスパーリングに臨んだ。金森さんの名前がコールされると大きな声援が飛び、序盤はスピードを活かした攻撃で、果敢に攻め込んだ。しかし、室田は2回以降プレスを強めて、優勢に試合を進め、ポイントで制した。
金森さんは「A級ボクサーとスパーリングができる機会なんてないので、最初は怖かったが思い切っていった。室田さんはプレスが強くて強かった。自分が理想とする動きはできなかったが、楽しかった」と振り返った。
金森さんは、高校時代にアマチュアで10戦を経験。現在は大学に通いながら元日本・OPBF東洋太平洋ミドル級王者の鈴木哲也氏の下で、週2回ペースで練習を積んでいる。「この経験を活かし、鈴木さんとボクシングを作り直していきたい」と意欲を語った。
プロとしての意地を見せた室田は「1ラウンド目は様子を見たが、スピードがあって焦ったので、プレスを強めた。負けたら恥ずかしいので、(まずは勝って)一安心」と胸をなでおろした。次戦は未定だが、「来年こそは、ランカーになる」と抱負を語った。
この日の最年長出場者は57歳の田村英和さん。元プロとして10戦を戦った経験を持ち、引退後もボクシングは続けていたものの、ここ5年は多忙によりジムを離れていたという。それでも大会開催の話を聞き、1ヶ月間ほぼ毎日練習を重ねてリングに戻った。
田村さんは「思い通りに動けなかったし、負けたけれど、楽しくできた。還暦前の良い思い出になった」と笑顔を見せた。
大会を主催した進光ジムの倉田稔マネージャーは「ジム創立60周年を記念して、近隣ジムに声をかけたが、参加者もギャラリーもこんなに集まるとは思わなかった。盛り上がってくれてうれしい」と感謝を口にした。
この日は、世代もキャリアも異なる多くのボクサーが集結し、互いに拳を交えて交流。クリーンヒットがあれば、即ストップすることもあるなど、安全面にも細心の注意を払って運営され、終始和やかな空気と熱気に包まれていた。
創立60周年を飾る記念大会は、参加者と観客、ジム関係者が一体となって盛り上がり、進光ジムの歴史とボクシングの魅力を存分に示す大成功の一日となった。
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