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[公開練習]2019.10.4

井上拓真が世界1位を圧倒

 WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級暫定王者の井上拓真(23=大橋)が4日、兄の尚弥(26)とともに横浜市内の所属ジムで練習を公開した。11月7日(木)にさいたまスーパーアリーナで正規王者ノルディ・ウーバーリ(33=仏※16戦16勝12KO)との王座統一戦に臨む井上は、試合まで約一ヶ月と迫ったこの日、IBF(国際ボクシング連盟)同級1位にランクされるサウスポーのマイケル・ダスマリナス(27=比)と2ラウンドのスパーリングを披露した。
被弾を許さず圧倒
 井上は初回、打っては離れの足を意識し、中間距離では右ストレート、距離を潰されては右アッパーを叩き込み、IBFのトップコンテンダーをコントロール。2回はさらにペースを上げたサウスポーの攻撃をしっかりとガードしながらテンポよく攻撃に繋げ、好調をアピールした。
拓真は速くて上手いとダスマリナス
 昨日から井上とスパーリングを始めたダスマリナスは、これまで元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏、元日本バンタム級王者の大森将平(ウォズ)のパートナーを務めた、戦績32戦29勝(19KO)2敗1分の実力者。スパー終了後に井上の印象を訪ねると、「フットワークに優れ、カウンターのパンチが速い。ウーバーリも速さは抜群だが、テクニックは拓真の方がある」と絶賛した。
ここからさらに仕上げていく
 拓真も新パートナーについて、「攻めてくる選手なので、(ウーバーリとの)そういった場面を想定した練習ができている」と評価し、「良い感じに左対策ができている。今日のような右のショートとくっついた時のアッパーは入るんじゃないか」と十分な手ごたえを掴んでいた。続けて拓真は、「疲れが酷くなければ来週もやると思うが、ダスマリナスは頭から入ってくるので、怪我をしないように気をつけたい」と話し、「残り1ヶ月、ここからです。しっかりとスパーリングで仕上げていきたい」と気を引き締めた。
兄の尚弥も順調な仕上がり

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