村田諒太「今までで一番自信がある」

　前WBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者で同級4位の村田諒太(33=帝拳)と王者のロブ・ブラント(28=米)が11日、大阪市内のホテルで前日計量を行い、村田がリミットの72.5kgを200g下回る72.3kg、ブラントが300gアンダーの72.2kgで一発クリア。約15秒間のフェイスオフでは2人とも視線を外さなかった。
　試合は明日の7月12日(金)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第1競技場)で行われ、当日夜8時からフジテレビ系列で全国生中継される。

　囲み会見に応じた村田は、「昨日の練習後にリミットに入っていた。いつも早めに落としてしまうので今回は計画的に落とした。当たり前のことだが、相手もしっかりパスしてくれてうれしい。ホッとしている」と語ると、「前回の対戦では相手にイラついたが、今回の方が落ち着いている」とコメントした。

　ホームで戦えるアドバンテージについて聞かれた村田は、「敵地で戦う時は日本人に見られていないというプレッシャーから解放される。国内だと見られるというプレッシャーがあるが、自分はそっちの方が良い。プロに入ってこれだけ自信を持って試合に臨めるのは初めてなので、明日は全力を尽くして必ず勝ちます」と必勝を誓い、リカバリーのため会見を終わらせた。

　一方のブラントは、「ムラタの体調は良さそうで良い試合ができると思う。それは喜ばしいこと。フェイスオフでムラタの表情を見て準備ができているなと思った。エキサイティングな気持ちになったよ」と意気込みを口にし会場を後にした。

WBA世界ミドル級タイトルマッチ
王者:ロブ・ブラント(米国)
体重:72.2kg
血圧:123/89mm/Hg
脈拍:77/min
体温:36.2℃

挑戦者:村田諒太(帝拳)
体重:72.3kg
血圧:148/86mm/Hg
脈拍:56/min
体温:35.8℃