グングンと調子を上げる村田諒太

　決戦まで残り15日となった前WBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者の村田諒太(33=帝拳)が27日、都内の所属ジムで公開練習を行った。WBA世界同級王者ロブ・ブラント(28=米)とのリベンジマッチに臨む村田はカルロス・リナレストレーナーとのミット打ちでたっぷりと汗を流した。
　試合は7月12日(木)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育館・第1競技場)で行われる。

　十分なウォーミングアップの後に行われたミット打ちでは左でブロックして右ストレートから右ボディ、さらに頭の位置を意識しながらジャブでプレスをかけて右ボディから右アッパーを突き上げた。続けて行われたドラムミットでは、コーナーに詰めて左右フックを休みなく叩き続け合計6ラウンドを消化した。

　その後は足首に重りをつけてのステップワークでメニューを終えた。練習終了後のTシャツは水に浸したかのように濡れていた。村田はインターバル中に後輩と戯れる姿も見られ、順調な調整をうかがわせた。

　練習後の囲み取材で村田は、「カルロスが追い込んでくれるおかげで、量も質も良い練習ができている。スパーリングの内容も良いので早くリングに上がりたい」と手応えを感じていた。今週は週3回のスパーリング予定で試合1週間前まで行う。「いつも早く体重を落としているので」と、本格的な減量は1週間前からはじめることを明かした。
　明日は王者のブラントが来日する。日本中が注目する世紀の一戦に向けていよいよ緊張感が高まってきた。