試合日程 | 試合結果 | 動画ニュース | ランキング | 選手検索 |
前WBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者で同級3位の村田諒太(33=帝拳)が30日、都内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。村田は7月12日(金)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第1競技場)で王者のロブ・ブラント(28=米)に挑戦する。村田は集まった多くの報道陣が見守る中、強烈なパンチを放ち調子の良さをアピールした。
キレのあるジャブを見せた
村田は、20日から来日しているアイザイア・スティーン(22=米、13戦12勝(10KO)1無判定)と15ラウンド、ウィンフレッド・ハリスJr(23=米、19戦18勝(9KO)1敗)と12ラウンドの実戦練習を消化しているが、この日は行わず。カルロス・リナレストレーナーとの4ラウンドのミット打ちでは、素早くサイドに動きながら「コンビネーションを意識して!」と掛け声が飛ばすリナレストレーナーをジャブで追い、右ボディから返しの右フック、左右のボディアッパーからワンツー連打を打ち込んだ。
たっぷりと汗を流した
続けて行われたドラムミットでは、重心を落とすことを意識しながら左右アッパーを中心に力強いパンチを叩きこんだ。その後はステックミットを使ってのディフェンス練習、対角線上に張ったロープを避けながらのシャドーボクシングを披露しメニューを終えた。
肉体的疲労はあるが良い仕上がり
練習後に囲み取材に応じた村田は、「良い相手と練習ができている。特にスティーンは体重が80kgあるのにスピードとスタミナがある。重たいので試合で押し合いになった時を想定した練習ができている」と手応えを感じていた。コンビネーションを打った時のバランスをポイントに挙げた村田は、試合までに1日8〜10ラウンドのスパーリングを2回行う予定だと話した。
試合にピークを持っていく
決戦まで残り1ヶ月半となるが、「このままの調子が続けば良いが、どこかで崩れる時が来る。崩れ方にもよるが、それを織り込んだ上で冷静に対応していきたい。これまでで一番調子は良いが、試合で出せないと意味がないのでリングで出せるようにしていく」と抜かりのない調整を続けていく。
アイザイア・スティーン(米国)
スパーリングパートナーのスティーンは、「ムラタはスピードがありディフェンスが良い。ブラントの試合は映像でしか見ていないが、ムラタが判定勝ちするのではないか」と村田の勝利を予想。同じくハリスJrも、「ムラタは正確なジャブは素晴らしい。中盤くらいにKOすると思う」と仕上がりに太鼓判を押した。