WBCスーパーミドル級戦ベナビデスvsアンドレイド

　米国・ネバダ州ラスベガスのマンダレイベイ・リゾート&カジノ内にあるミケロブ・ウルトラ・アリーナで25日(日本時間26日)、PBCがトリプル世界戦を開催。メインイベントは、注目のWBC(世界ボクシング評議会)スーパーミドル級暫定タイトルマッチ、王者デビッド・ベナビデス(26=米)と元WBO世界ミドル級王者デミトリアス・アンドレイド(35=米)の一戦がセットされた。

　セミではWBCミドル級正規王者ジャモール・チャーロ(33=米)が体重をオーバーするも、ホセ・ベナビデス.Jr(31=米)とのノンタイトル戦を決行。PBC所属の選手達によるサバイバル戦が始まった。

　身長と身体のサイズなどで上回るベナビデスは、ガードを固めてプレッシャーを仕掛けた。一方サウスポーのアンドレイドは、スピードで対抗。パンチを伸ばしてリングを使っていった。しかし、ベナビデスは4回、ボディを狙い攻勢に出ると、終了間際に右を打ち抜きダウンを奪った。続く5回も連打を浴びせると、インターバル時には、アンドレイドにドクターチェックが入った。6回も豪打の雨を降らせたベナビデス。7回開始前、アンドレイドのセコンドが救うように棄権を申し入れ終了。ベナビデスが6回終了TKO勝利。試合後は、スーパーミドル級4冠統一王者サウル"カネロ"アルバレス(33=メキシコ)との対戦を熱望した。

　前日計量で体重超過したチャーロ。最終的な契約体重は公表されぬままゴングが鳴ると、怒りに燃えるベナビデスがインファイトを仕掛ける序盤戦。チャーロはジャブで距離を保ち、長いワンツーを打ち込んでいった。階級差を感じるパワーの違いがラウンドを追うごとに増していき、チャーロはアッパーも織り混ぜて、最後までペースを掴み試合終了。
判定は3-0(100-90、99-91、98-92)で、ブーイングを浴びながらも、チャーロが2年5ヶ月ぶりの勝利をにした。