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WBC(世界ボクシング評議会)Sバンタム級暫定王者の亀田和毅(協栄)が26日、都内の所属ジムで報道陣を集め練習を再開した。亀田は今月13日に行われた決定戦で同級1位のアビゲイル・メディナ(ドミニカ共和国/スペイン)を判定で破り、WBO(世界ボクシング機構)バンタム級王座以来となる2つ目の世界タイトルを獲得。3階級制覇王者の長兄・興毅氏、2階級制覇王者の次兄・大毅氏に続く3兄弟での複数階級制覇は世界的にも初で、陣営はギネスに申請すると明かした。亀田3兄弟はこれまで「3兄弟世界王者」と「3兄弟同時世界王者」の2つのギネス記録を持っている。
体重は63キロをキープ
試合から2週間後といつもより早めの練習再開なだけに、この日は縄跳び、シャドー、バッグ打ちと軽めに終始したが、3年半ぶりに返り咲いた世界王座とあって練習中に記者と談笑するなど笑顔が絶えなかった。
苦しい時代をよく乗り越えたと金平会長
試合後は祝勝会に挨拶周りと、ろくに眠れない日々が続いたが、「(日本で試合ができなかった)3年前には考えられなかったこと。これもチャンピオンになれたから。試合後はバタバタだったが、お祝いされると疲れが吹き飛ぶ。また頑張ろうと思う」と話し、3年間の苦労の末に報われた思いをしみじみと語った。
明確な課題が見えたことも収穫
ただし、メディナ戦ではスピードでコントロールした序盤のボクシングが続かず、中盤から反撃を許した点を反省。亀田は「良いところも悪いところも出た試合だった。課題も含め、年明けから本格的なスタートを切りたい」とさらなる飛躍を誓い、来年の目標に「統一チャンピオン」を掲げた。
来年は統一王者を目指す!
今後について金平桂一郎会長は、WBCの判断しだいとしながらも「基本的に次は指名試合。正規王者のレイ・バルガス(メキシコ)が有力だが、バルガスはWBA王者のダニエル・ローマン(米)と統一戦を行う話も伝わってきている。そうなると和毅が正規に上がって指名挑戦者決定戦の勝者とやることになるが、期間が空くので選択試合をはさむ可能性もある」といくつかのプランを描いていた。