勢いのあるフィリピンとタイの対決!

　IBF(国際ボクシング連盟)ライトフライ級王座決定戦で初戴冠を目指す、クリスチャン・アラネタ(30=比)とタノンサック・シムシー(24=グリーンツダ/タイ)が17日、横浜市内のベイシェラトンホテル&タワーズで記者会見に臨んだ。試合は6月19日(木)、東京・大田区総合体育館で行われる。その模様は、配信プラットフォーム「Lemino」でライブ配信される。

　キャリア40戦目で、念願の世界タイトルマッチの舞台に上がるタノンサックは、「挑戦までにかなり長い時間がかかったが、その分、練習を重ねることができた。勝利をもぎ取って、タイにベルトを持ち帰る」と淡々と意気込みを語った。落ち着いた表情の中に、内に秘めた闘志をヒシヒシと感じさせた。

　タノンサックをプロモートしているグリーンツダジムの本石昌也会長は、「2019年に契約して、一度世界戦の直前に中止になって辛い経験をしているが、タノンサックにとって無駄な時間ではなかった。私がグリーンツダジムの会長になって11年。夢の舞台に立てることを楽しみにしている」と言葉に力を込めた。

　こちらも世界初挑戦のアラネタは、「ここまで順調に仕上がった。タイトルを獲るために全力を尽くす」と、世界王座奪取に気持ちを込めた。口数は少ないものの、眼光が鋭く試合に集中しているようだった。

　パウロ・カスティリョマネージャーは「長く待った試合。アラネタはフィリピンで期待されている選手。6月19日は必ず勝つ」と期待を寄せた。

　矢吹正道(32=LUSH緑)が返上したIBF世界ライトフライ級王座決定戦。KO決着での新チャンピオン誕生に期待が高まる。