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[前日計量]2021.6.6

技術戦に期待! 谷口将隆vs仲島辰郎

 日本ミニマム級タイトルマッチの前日計量が6日、東京大田区牧田総合病院で行われ、王者の谷口将隆(27=ワタナベ)と同級1位の仲島辰郎(26=平仲)が会場に姿を現した。
 両者は明日の7日に後楽園ホールで開催される「DANGAN239 &WATANABE PROMOTION」のメインイベントで拳を交える。両者は、計量後にオンライン会見で意気込みを口にした。
「相手を警戒している」
 当初は、5月23日(日)に墨田区総合体育館で行われる予定だったが、東京都の緊急事態宣言延長で同会場が使用できないため日程と会場を変更した。

 谷口は、昨年12月の王座決定戦で10回TKO勝ちし戴冠し、これが初防衛戦となる。100gアンダーの47.5s谷口は「今はホテルでリラックスしているので、これから明日の試合に向けて、どのような展開にしていくか頭の中でまとめていく」と試合展開をシミュレーションする。
 初めて守る立場での試合となるが「自分はガツガツいく性格ではないので、防衛戦の方が性に合っている。気負いもないし油断もまったくない」と初防衛戦の重圧は感じていないようだ。

 今年3月には同門でWBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(27)の米国での防衛戦に同行し、本場のリングの雰囲気を味わった。谷口は「京口はすごいなと思ったし、自分も米国の舞台に立ちたいなと思った」と大いに刺激を受けた。
  「内容が求められているのはわかっている。自分の実力を出せば圧倒できると思っている。すべてにおいて一回り違うところを見せたい」とチャンピオンとしての力を示すつもりだ。
仲島辰郎(平仲)も47.5sでクリア
 初のタイトル挑戦を後楽園ホールで迎える仲島は「タイトル戦で初めて後楽園ホールにも立てるので嬉しい」と笑顔をみせた。明日の決戦に話が及ぶと「トータルでは谷口選手の方が上だと思うが、気持ちとスタミナと手数は負けない」と200ラウンド以上消化したスパーリングを自信に変えて、初戴冠を目指すとした。それでも、チャンピオンのストレートのキレとバランスの良さに加えて、ボクシングの上手さを警戒した。

 コロナ禍の影響で試合間隔が1年半空いたことに関しては、両拳の怪我の治療に当てることができたと前向きにとらえた。明日の大一番、沖縄から上京してきたランキング1位は「ミニマム級には僕もいることをアピールしたい」と日本人の強豪がしのぎを削りあっている激戦階級に殴り込みをかける。

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