海外情報 | 海外注目戦 | ランキング | TV・ネット欄 | 階級別特集 |
WBA(世界ボクシング協会)ヘビー級レギュラー王者マヌエル・チャー(33=レバノン/シリア/独)と、2位のフレス・オケンド(44=プエルトリコ)の指名戦の興行権入札が9日、カナダのトロントで行われた。チャー側が10万1000ドル(1100万円)を提示したのに対し、挑戦者側のPOWスポーツは6倍近い60万ドル(約6500万円)という金額で開催権を落札した。
興行権入札は両選手の合計報酬を提示するかたちで行われ、金額の高い方が開催権を手にする仕組みになっている。ヘビー級の世界戦の場合は高額落札が多いが、昨年のシャノン・ブリッグス(米)対オケンドの決定戦のようにWBAが定めた最低提示額の100万ドル(約1億900万円)に落札額が満たなかったため無効になったケースもある。その後、紆余曲折を経て両者は対戦することになったものの直前で空中分解していた。そうした経緯もあってか今回は最低提示額が設定されなかった。60万ドルの分配は事前の取り決めによって王者、挑戦者が半々になる。オケンド側は4月か5月に挑戦者の地元でもある米国イリノイ州シカゴで開催を目指すというが、放送するテレビ局が見つかるかどうか。
昨年11月の決定戦を制して王座についたチャーは35戦31勝(17KO)4敗で、これが初防衛戦となる。オケンドは14年7月の王座決定戦でルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン/独)に僅差の判定負けを喫しており、それ以来のリングとなる。チャガエフとの再戦が組まれそうになったものの負傷や家族の問題が重なり試合はキャンセルになったが、裁判によって挑戦権がキープされてきた。45戦37勝(24KO)8敗。