試合結果:ローマンvsフローレス

　スペンスvオカンポ戦のセミファイナルではWBA(世界ボクシング協会)スーパーバンタム級タイトルマッチ、ダニエル・ローマン(28=米)vsモイセス・フローレス(31=メキシコ)が行われた。

*WBAスーパーバンタム級タイトルマッチはフローレスの計量失敗により、ローマンは勝敗に関わらずWBA王座を保持する。

◯ダニエル・ローマン(米)
3-0(116-112,118-110,120-108)
×モイセス・フローレス(墨)

　日本で昨年9月に久保隼(28=真正)を破り王座を獲得し、2月に松本亮(24=大橋)相手に初防衛したローマンのV2戦。前日計量で挑戦者フローレスが体重超過の失態を見せたことで、ローマンは勝敗に関わらずWBA王座を保持するという変則タイトル戦となった。
　序盤からング中央で打撃戦を見せたがともに相手にダメージを与えるまでには至らず。それでもローマンが上下に正確なブローを打ち込み、ポイントを確実に積み重ねた。フローレスも無敗の意地を見せカウンターを狙ったが、王者にダメージを与えることができず12回を終えた。最大12ポイント差をつけたローマンが2度目の防衛に成功した。
　再び日本のリングに上がる可能性もあるローマンは28戦25勝(9KO)2敗1分。初黒星を喫したフローレスは28戦25勝(17KO)1敗2無効試合となった。

　現在の日本においてスーパーバンタム級は最も熱い階級のひとつだ。今夏にV2戦が行われるIBF世界王者の岩佐亮佑(28=セレス)がトップに君臨し、7月27日(金)には今年最大の日本タイトルマッチと呼ばれている王者の久我勇作(27=ワタナベ)と元OPBF東洋太平洋王者の和氣慎吾(30=FLARE山上)が激突する。この試合は日本スーパーバンタム級の熱さをそのまま伝える至極の一戦といえる。
　またその他にも打倒ローマンを公言する元WBO世界バンタム級王者で世界2階級制覇を狙う亀田和毅(27=協栄)、現OPBF東洋太平洋王者の大竹秀典(36=金子)、世界再挑戦を誓う松本がスタンバイ。打倒ローマン、また岩佐への挑戦、そして新たな世界王者誕生を日本人戦士たちに期待せずにいられない。はたして誰が抜け出すのか?今後もスーパーバンタム級から目が離せない!