山�ｱ海斗が元世界王者シーサケットにアタック!

　再起戦を迎える山�ｱは、スーパーバンタム級リミットの55.2kgでクリアした。「階級が違うので、相手のことはあまり知らなかった。ただ、強い相手と戦いたかったから、元世界チャンピオンと聞いて、モチベーションが上がった」と、強敵との対戦に胸を躍らせた。

「勝って復活を遂げる」

　昨年10月、村田昴(28=帝拳)とのWBOアジアパシフィック王座決定戦で敗れたものの、ダウン応酬の激戦を繰り広げ、2024年度年間最高試合(世界戦以外)に選ばれた。山�ｱは「評価されたのはうれしいが、負けたので」と語り、「(前回は)相手よりスタミナと勝ちへの執着が足りなかった」と悔しさをバネに復活をアピールする。

　勝てば世界ランキング入りに大きく前進する一戦に「前回より強い姿を見せる」と気持ちを高めた。

　続けて秤に乗ったシーサケットは、200gアンダーの55.0kgでクリアした。これまで数々の強豪と戦い、長年世界のトップ戦線で活躍してきたシーサケットは、2010年2月以来、約15年ぶりに日本のリングに上がる。「前回、日本に来た時は普通の選手だったが、今は元世界チャンピオンとして来た」とプライドを見せた。

日本のリングに上がるのは15年ぶり

　「相手は、ハンドスピードがある良い選手」と、拳を交える山�ｱの印象を語り、「どんな状況になっても対応できる。相手の出方次第で戦い方を決める」と意気込みを語った。

　最後に、シーサケットは「この試合をクリアして、また世界王座に返り咲くために突き進む」と静かな口調ながらも、元世界王者の風格を感じさせる決意を示した。